【レポート】テクニカルダイビングって何?「テクニカルダイビングセミナー東京2020」に参加してみた
「テクニカルダイビングセミナー東京2020」に
参加してきました
こんにちは! オーシャナ編集部の伏見です。
2020年1月29日(水)、SDI TDI ERDI JAPAN主催の「テクニカルダイビングセミナー東京2020」が開催されました。
頭上が覆われた洞窟(ケーブ)へのダイビングや沈没船の内部へ進入したり、混合ガスや減圧停止を使い、水深40m以上の大深度潜水のダイビングを楽しむなど、レジャーダイビングの範囲を超えたダイビングスタイル。専門的な器材や減圧理論など、レジャーダイビングとは異なる知識を学びます。
このセミナーでは、TDIトレーニング部長であり、世界のテクニカルダイビング事情に精通した田原浩一さんが、テクニカルダイバー的な視点や考え方、必然性に基づいたスキル展開、実践を重視したスキルの活用など、レジャーのマニュアルでは触れられていないアクティブなテクニカルダイバー活動やテクニカルダイバー指導のために知っておくべき情報を講演されます。(今回のセミナーはテクニカルダイビングをすでに行っているダイビングインストラクター向けです)
日本を代表するテクニカルダイバー・田原さんのお話が聞けるなんて、こんな貴重な経験があるのか?
レジャーダイビング歴15年の私は……
テクニカルダイビングって、せまい洞窟に入ったり、100mの水深に行ってみたり、暗いってか深いってか、ぶっちゃけちょっと怖いイメージ(浅すぎる知識)。なので、逆に興味津々。
ということで、セミナー取材に行ってきました!
テクニカルダイビング……いったいどんな世界なんだ……(ドキドキ)
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田原さんのお話
「テクニカルの概念はレジャーにも必要」
まずはじめに、講演者の田原さんのお話を一部ご紹介!
「テクニカルダイバーは急激に増えているが、一方でダイビングのマニュアル化によって、ダイバーのレベルの低下も感じている。それはなぜか?
ダイビングはそれぞれスタイルも違うし、目的も違うので、1つの答えではなく複数の選択肢を持つことが大事なんだ。
少なくとも、僕はテクニカルダイバーはこの考え方を持たないと難しいんじゃないかと思っていて、いかに効率よく安全に潜れるかを追求していくと、必然とテクニカルの知識に導かれる。
僕が、テクニカルダイビングに飛びついた理由はそこにあって、テクニカルダイバーの概念もレジャーダイバーにも必要だと思っていて、そのために定期的にこのようなセミナーを開催しているんだ。
テクニカルダイビングの考え方をちゃんと理解してほしくて、自分が知り得る環境で誰かに伝えたいと思っている。」
田原さんの熱いお話は、新鮮で、学ぶことがとても多かったです。
ちなみに、今はメキシコでご活躍されており、まだ未開拓の洞窟を潜って新ルートを発見する活動をしたりされているということでした。あとは、第二次世界大戦で沈んだ沈船を全部見つけたい、ともおっしゃっていました。
同じダイバーとして誇らしいですね……。
はじめて知った
テクニカルダイビングの世界
会場には、一般ダイバーの方から女性の方までさまざまな方がいらっしゃいました。
とにかく、田原さんが熱い。
レジャーダイビングしか経験していなかった私には、終始目がギンギンで、驚きの連発でした。
テクニカルダイビングの世界では、もちろん深度は深く、暗いところにもいくのでリスクは上がります。
(たとえば、レジャーでは深度40mまで! テクニカルでは深度100mもいっちゃいます)
そのためにはまず、「まず自分自身でなんとかするスキル」というのが最低限必要になってくるので、ある意味「安全を追求しきったダイバーの形」がテクニカルダイビングの知識には詰まっていると感じました。
また、田原さんがおっしゃっていた「ダイビングのマニュアル化によって起こる、ダイバーのレベルの低下」について。
対処法を一本化して学習してしまうと逆に危険というお話でした。
あくまで状況判断ができるスキルがダイバーには大事で、そのためにはあらゆる側面からダイビングを学ぶことが必要だなと思いました。
うーん、やはりダイビングって深いぞ。
でも追求しきってやりすぎって思うことは1mmもない!
だって、自然の中で遊ぶスポーツ。なにが起こるかわからないから環境下で遊ぶんだから当然ですよね。
参加者のコメント
今回の参加者の方に少しお話を聞いてみました!
テクニカルダイバーとして成長することはもちろん、個人のインストラクションのスキルアップのために参加されている方が多いことに驚き。
お客さんによりよいサービスができるようにとな。
そのホスピテリティにただただ感動です。
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ここでは書けない、過激な田原節!も炸裂していましたので、ぜひ生の講演を聞いてみてくださいね!
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