【モルディブ】金冠日食観測 by 津金千尋
15日昼、モルディブで金環日食が観測できました。
実は私は最近までお客さんに教えていただくまで知らなかったのです。
フランスや日本からもこの日のためにツアーを組んでグループで、はるばるモルディブにいらっしゃる方々もいたほどです。
15日朝8時。
それまでお天気続きだったのに・・・なんと雨が降り始めました。 もちろん通り雨程度の軽いものだったのですが、日食を心待ちにしていた皆さんにとってはハラハラものですよね。
ダイビングセンターのスタッフでも皆既日食を観るためにいろいろ工夫をしてみました。
直接太陽を観るのは目に良くないのでバケツに水を張ってその水面に映る太陽を観てみたり・・・、サングラスを沢山重ねてみたり・・・、古いフィルムを利用してみたり・・・。 ただフィルムを通して太陽を観るのは目に良くないと聞き、即ボツ。
日食が始まる10時過ぎ、私たちはちょうどダイビングを終えボートでリゾートに向かいます。
・・・と空には大きく雨雲が広がり・・・もちろん青空も見えているのですが、やっぱり太陽の行方が心配です。 ダイバーの中には今回の日食のためにこの日を迎えた方もいらっしゃり、とっても心配そうです。
10:30。
太陽が雲に見え隠れしつつも、しっかりと顔を出しはじめました!
すでに右斜め上から太陽が欠けて来ていますよ。
ビーチサイドではフランス人の観測グループが、用意した機材で太陽を確認しています。
日本人チームはテニスコートを借り切って観測・撮影に集中しています。
とにかくリゾート全てのお客さんが太陽に注目です。
12時25分頃からきれいなリングを作り始めました。
今回の金環日食ではきれいなリングを10分と長い時間観測できる、と言うことでとても貴重なようです。 次に同じような金環日食を観れるのは・・・3043年になるとのことです。
なので私たちはとっても貴重な瞬間を観ているのですよね!
日食と同じように興味深かったのは、ヤシの木などの木漏れ日が太陽の影を反射し地面に映し出した日食の影です。 その影は風の影響でキラキラ動き、まるで太陽光線が水面で反射しているようです。 それはとっても幻想的です。
大自然の作りつくり出す造形は何にもまして神秘的ですてきですよね。
※写真はゲストの方にいただきました。
PROFILE
津金千尋
Chihiro Tsugane
1996年よりモルディブの老舗デルフィス・ダイビングセンターでガイド&インストラクターとして働き始め、現在はPADIコースディレクターでもあるチヒロさん。
水陸問わずモルディブの自然のなかで、ゆったりのんびりと時間を過ごすのが密かな楽しみ。
とはいえ、ダイビングセンターではいつもちょこちょこ忙しそうに走り回っているようにしか見えないのだが……。
現在は《パラダイス・アイランドリゾート&スパ》で活躍中!
デルフィス・ダイビングセンター
Delphis Diving Centers
http://www.delphisdiving.com