ホシモンガラ観察記

皆さんこんにちは。久米島ダイブエスティバンより田中伸です。
前回の台風後、涼しい秋の風が吹き始めたかと思っていたら、真夏に逆戻りしたような気候が続いています。透明度、海況ともに安定しており、ゆるい南風の中、滑らかな凪の海が広がる島の北側のポイントをヘビーユーズしております。こうなると、同じポイントを丹念に潜りこむ事ができるため、同じ個体を観察し、ちょっと見ただけでは分からないような、生物達の微妙な変化に気付くことができるようになります。
と、いうわけで、今回は同じ個体を追い続けている「ホシモンガラの体色変化観察」のリポートです。
ホシモンガラ雄.jpg
プリティー長嶋か、ホモ小田ホモ男のような(・・・古い!?)見事な青髭と、ヒレの黄色い縁取りが強烈なインパクトを与えてくれるため、ウーマガイというポイントに入るたびに紹介しています。
個体数が多いのはここの、40m付近なのですが、どういう訳かこのオス一匹だけ20m付近にいつもいて、「下にいれば素敵なメスもたくさんいるだろうに・・・」なんて思っていたところ・・・
ホシモンガラ雌.jpg
ある日突然、雌の個体がこれまた一匹だけ20m付近にきており、二匹は仲睦まじい様子になっているではありませんか!!
(画像はメスの体色の紹介の為の物で別の個体です。ボスありがとうございます)
その瞬間僕の頭に流れたBGMは「ラブストーリーは突然に」(・・・これまた古い!?)
「彼女が出来てよかったのぉ〜」と安心し、二匹の将来を見守っていこうと思っていたも束の間、なんと・・・なんと・・・なんと・・・・・
ホシモンガラ中間?.jpg
メスだと思っていた個体にオスの体色の特徴が現れ始めたのです!!!!!甘いラブストーリーの結末がこんな展開になろうとは、誰が予想できたでしょう!?僕の思い描いたシナリオはガラガラと崩れ落ち、重ね合わせながら観察していた「カンチ!」と叫ぶリカの姿は、ホモ小田ホモ男に取って代わってしまいました(絶望)
最初に気付いたのが8月8日、この画像は8月10日のもの。現在は更に青髭模様が濃くなり、背ビレのみ黄色っぽかったのが、尾ビレも黄色くなってきています。生態の詳細についてはあえて触れませんが、新しい発見への何らかの手掛かりになればと思っています。
引き続き観察を続けて行く気満々ですので、久米島のウーマガイでご一緒する機会があれば、どうかお付き合い下さい(笑)
ではまた!!

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PROFILE
島根県西部の山奥に生まれ、和歌山の海を経験した後、久米島へ。
 「全てはこの一本の為に」の合言葉を胸に、日々奮闘中です。
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