人間は丸ごと凍らないから2月だってダイビングできるよ!というお話
こないだ欧州の記録的大寒波 ノルウェーで魚が群れごと瞬間凍結というニュースを見た。
どんだけ寒いんだ、ここ。
記事では次のように伝えている。
欧州各国では記録的な大寒波に襲われているが、ノルウェーでは、水温が急速に下がり、魚が群れごと凍ってしまったという入江の様子が…。
これはノルウェー放送協会(NRK)が伝えたもので、何かに追われて入江の中に入り込んだ魚の群れが、そのままの姿で凍りついている。
気温は氷点下7〜8℃ぐらいだったが、強烈な寒風により急激に冷やされ、海面が「瞬間凍結」したものと見られる。
なるほど、無理にエキジットさせられた魚がそのまま凍り付いてしまったのか。
気温はそんなに寒くなくても、寒風が後押ししただけて魚は凍ってしまうのか、魚は弱いなあと思ったと同時に、世界で一番寒い地域はどこなのかが知りたくなった。
探してみると、ロシアの「オイミャコン村」というところが世界で一番寒いとされている場所のよう。
ギネス記録にもなっている最低気温は、なんと「-71.2度」(1926年1月26日)。
2月のオイミャコン村の平均気温は-47.3度で、過去最低気温は-64.6度。
どうやらオイミャコン村は“2月の伊豆ダイビング寒い~”とか言っている比じゃない寒さのようです。
まぁ2月の伊豆、十分寒いですけどね!
余談ですがオイミャコン村、夏は30度まで気温が上がるそうで、つまり一年の気温差はなんと100度!!
そして、オイミャコン村は永久凍土でありながらも、温水がこんこんと湧き出す土地なので川の水は冬でも凍らないのだそう。
ちなみに、本当に人間は凍らないのか気になったので、慶應病院の先生に「人間もこの魚のように凍るんですか?」と記事を見せながら本気で聞いてみたところ(笑)、「その質問面白すぎ。人間はそんなに簡単に凍りませんよ」とのお返事。
「それは人間の血が暖かいからですか」と更に尋ねると「そうです。なので、体温が下がれば心臓が止まるので、まぁいずれ固まるとは思います。」との答え。
つまり、オイミャコンの温水のごとく、温かい血が通っている人間は、真冬の流氷ダイビングでエキジットしても、その瞬間にノルウェーの魚のごとく丸ごと凍ることはないので、せっかく日本のようにあったかい国に住んでいて、さらに透明度の良いこの時期に潜らないのは勿体ないですよというお話でした。(編:当たり前です!)
2月も楽しく潜りましょう~!