12リットルのタンクだったら残圧は300ぐらい入れられないの?
これはよくある勘違い。
残圧計の単位はbarなどが一般的だが、これは圧力の単位。
よく量の単位と錯覚する人がいて、
10㍑と12㍑のタンクの残圧計がそれぞれ同じ150barを指していると、
同じだけエアが残っているな気がしてしまうのだ。
しかし、残圧計が示すのはあくまでもタンク内圧力であって、
残圧計が150を示しているのなら、
10㍑のタンク内エアは1500㍑、
12㍑のタンク内は1800㍑ということになる。
つまり、300㍑の差。
これはどれくらいの差なのか?
陸上では一呼吸、最大でも0.5㍑くらいなので、600呼吸くらいの差。
ただ、水中だと深呼吸に近い呼吸なので1㍑くらい吸うとして、
2気圧下の水深10㍍で潜ると仮定すると150㍑なので、
150呼吸くらいの差になる。
さらに、1分間に7回くらい呼吸するとしたら、
およそ21分の差になる。
かなり適当な数字だが、10㍑と12㍑のタンクでは、
たとえ残圧計の数値が同じでも、
やはりこれだけの空気量の違いがあるってことなんです。