12リットルのタンクだったら残圧は300ぐらい入れられないの?

これはよくある勘違い。
残圧計の単位はbarなどが一般的だが、これは圧力の単位。

よく量の単位と錯覚する人がいて、
10㍑と12㍑のタンクの残圧計がそれぞれ同じ150barを指していると、
同じだけエアが残っているな気がしてしまうのだ。

しかし、残圧計が示すのはあくまでもタンク内圧力であって、
残圧計が150を示しているのなら、
10㍑のタンク内エアは1500㍑、
12㍑のタンク内は1800㍑ということになる。
つまり、300㍑の差。

これはどれくらいの差なのか?

陸上では一呼吸、最大でも0.5㍑くらいなので、600呼吸くらいの差。

ただ、水中だと深呼吸に近い呼吸なので1㍑くらい吸うとして、
2気圧下の水深10㍍で潜ると仮定すると150㍑なので、
150呼吸くらいの差になる。

さらに、1分間に7回くらい呼吸するとしたら、
およそ21分の差になる。

かなり適当な数字だが、10㍑と12㍑のタンクでは、
たとえ残圧計の数値が同じでも、
やはりこれだけの空気量の違いがあるってことなんです。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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