親子でダイビングを楽しんじゃおう!タイ、カオラック
Thai / タイ
タイのカオラックで親子でダイビングを楽しんじゃおう!
Thai / タイ
タイのカオラックで親子でダイビングを楽しんじゃおう!
- Photo&Text
- 越智隆治
- Model
- Kaito Ochi , Umi Kikuchi and family
- Special Thanks
- edive
- Design
- Yoshiko Murata
学生時代や独身時代にダイビングを始め、結婚をして、お父さん、お母さんになったダイバーの中には、家族ができて、しばらくダイビングから遠のいてしまったけど、「また家族一緒にダイビングを楽しんでみたい」と思っている人もいるかもしれない。
あるいは、今でもダイビングを続けていて、「いつかは息子、娘と一緒にダイビングしたい」というのが人生の夢の一つになっている人もいるかもしれない。
そんな夢をかなえる機会を提案しようじゃないかっていうのが、今回の取材のテーマ。
一緒にタイのシミランクルーズを満喫しながら、小学生の息子、娘にジュニアオープンウォーターを取らせて、親子でダイビングを楽しんじゃおう!の巻。
カオラックで、Jrオープンウォーター講習+クルーズ決定
タイのカオラックにあるediveは、オーナーガイドたちも子どもを持つ世代に。
いつか自分の子どもたちもダイバーにという思いもあるだろうけど、今回取材テーマを考えてる段階で「家族でクルーズに乗って、海友(自分の長男)にジュニアオープンウォーター(以下JrOW)取らせれば?」とediveの平川恭(以下恭ちゃん)ちゃんから言われて、「え、それいいね、行く行く!」
と即答したものの、クルーズ船を一家族でチャーターする訳にもいかないので、一緒に乗船できるメンバーを探さなければいけないなどの課題が持ち上がった。
しかし、タイミング良く、一緒に乗船できるファミリーも見つかった。
以前タイのタオ島でインストラクターをしていた頃に良く取材でお世話になった、菊池暁君ファミリー。
長女の海ちゃんが、海友と同い年の小学4年生。
暁君の長男の遥君が小学校2年、二男の空君が3歳、僕の二男の颯友が小学校1年生。
そんなメンバーに、今回は恭ちゃんとこの長女の小桃ちゃん、二男の暖君と奥さんの和江ちゃんが加わり、子どもの人数は7名、3家族13名とスタッフという構成。
さてさて、どんなクルーズになったのでしょうか。
まずは、edive のショップ内で学科講習。
最近ではこの学科講習を日本で済ませて来るシステムを利用する人が多いけど、今回は一緒に受ける仲間がいるので、現地でediveのPADIインストラクター、えびちゃん先生に教えてもらうことに。
今回取得するのは、PADIのジュニアオープンウォーター(以下JrOW)コース。
JrOWは、10歳以上15歳未満の子ども向けのコース。
とは言っても、受講するカリキュラムにオープンウォーター(以下OW)との違いは無い。
ただ、10歳以上12歳未満の子は水深12mまで、12歳以上15歳未満の子は、ジュニアアドヴァンスドオープンウォーター(以下JrAOW)コース中のディープダイブでも、水深21mまでとなっている。
また、10歳以上12歳未満の子はプロレベルのダイバー、あるいは保護者と潜ること。
12歳以上、15歳未満は、Cカードを持つ大人のダイバーと潜ることという規定があり、15歳に達すれば、そのまま通常のOWダイバーとして扱われる。
まずはシミラン諸島デイトリップでスノーケル
シミラン諸島には、デイトリップの船でスノーケルを楽しむツアーがある。
スピードボートに乗って行くか、あるいは、ダイビングの大型のボートに乗ってのんびり船旅を楽しみながら行くか。
スピードボートだと、満席だとちょっと動くの大変だけど、1時間くらいで着いてしまうので、無人島に上陸して遊ぶこともできる。
大型のデイトリップボートの場合は、約3時間。
こちらは、ダイビングの合間にスノーケルするので、現地ではちょっと時間が短いかもしれないけど、天気が良ければ、海風を感じながらの船旅も悪くない。
今回は、講習の前に、大型のダイビングデイトリップボートに乗船。
シミラン諸島の美しい海で、まずは、スノーケルで遊んで、海に慣れておこうという作戦。
とは言っても、すでに、海で遊ぶのは大好きな二人。
特に心配することもなく、足の着かない場所でも多いにはしゃぎ回っていた。
スノーケルトリップのさらに詳しいリポートは、以下をご覧下さい。
・タイのカオラック、家族で過ごす春休み~スミラン諸島へスノーケルトリップ その1~ |オーシャナ
・タイのカオラック、家族で過ごす春休み~スミラン諸島へスノーケルトリップ その2~ |オーシャナ
さてさて、10歳になったばかりの二人。プール実習は大丈夫だろうか…
子どもたちって、一緒に試験を受ける仲間がいると、お互い切磋琢磨して、頑張れるみたいだ。
特に同い年の子となると、お互い、協力したり、「負けたく無い!」と良い意味で張り合ったりしてるところが見ていてもわかるので、可愛いというか、面白いというか。
親としては、とにかく自分の子どもたちが頑張る姿を見ているだけでも、幸せな気分になれる。
ましてや、これから自分たちと一緒にダイビングを楽しむための努力をしているわけだから、尚更だ。
それに、相手が可愛い女の子だから、ちょっとした恋心とか芽生えないかな、な~んて期待しちゃったりもして(笑)。
いかん、いかん、なるべく客観的に書こうと思うのだけど、やはりつい自分の息子なので、主観的希望とか入ってしまいそうになる。注意しないと。
さて、学科講習を受けながら、平行して、プール実習。ediveのお隣にある、欧米人ダイブショップのプールにて。
機材のセッティングの仕方からスタートして、機材を背負ってプールで、レギュからの呼吸の仕方や、耳抜き、マスククリア、レギュレーターリカバリー、潜行、浮上、中世浮力の取り方などを一通り教えてもらう。
どちらかと言うと、女の子と話すのが苦手でおっとりした海友を、活発で、リーダータイプの海ちゃんがリードする感じ?で実習は進んで行く。
プールの周りは、2家族の親たちが写真を撮ったり(まあ、自分は仕事だけど)、弟、たちがちょっかい出したりと、賑やかに進行。
二人とも、相当水慣れしているのか、海ちゃんが耳抜きに少し手間取った以外は、大人顔負けなくらいに順調な滑り出し。
水中でも、不安気な顔をするどころか、笑顔まで出るくらい楽しんでいた。
これなら、すぐにクルーズでの海洋実習もこなしそうだ。
シミランクルーズに乗船していよいよ海洋実習へ
そして、3泊4日のシミランクルーズに乗船して、いよいよJrOWの海洋実習の始まり、始まり。
夕暮れ時、タプラム湾に接岸したクルーズ船、オレンジブルー号に乗船して、夜の間にシミラン諸島へと移動。
朝には、ブルートパーズ色の美しい海が広がる島の前。
子どもたちのテンションはさらに上がる。
まあ、彼らにとっては、新しくできた友だちとの、船上お泊まり体験みたいなものだ。
ワクワクしないわけがない。
上の二人は学科講習、海洋実習があるけど、その他の子どもたちは、特に何をしなければいけないっていう事も無いので、船内を好き勝手に動き回る。
特に小2の遥君と小1の颯友は初対面にも関わらず、あっという間に意気投合。
釣りしたり、バンクに鍵かけて、秘密基地さながらに立てこもったり、一緒にビデオを観たり、海で遊んだり。ビーチに上陸して暴れ回ったり。
乗船中、何をするにも、ほとんどセットで行動していた。
そんな弟たちを尻目に、上の二人は、学科講習。
助け合いながら、一生懸命問題を解いていく二人の姿に、「感動して涙がでてきちゃった」とは、涙もろい、恭ちゃんの奥さんの和江ちゃん。
自分の娘、息子たちの将来の姿とオーバーラップさせていたのかもしれない。