2013年夏、八幡野。伊豆屈指のスポット「おとじろう」がよみがえる!
Yawatano / 八幡野
伊豆を代表するビッグポイント「おとじろう」、5年ぶりに解禁!
Yawatano / 八幡野
伊豆を代表するビッグポイント「おとじろう」、5年ぶりに解禁!
- Text
- 寺山 英樹
- Photo
- 越智 隆治
- 取材協力
- ダイビングショップ海好き
- 特別協力
- いとう漁業協同組合
伊豆の看板ポイント
スーパービーチ
あらゆる環境のそろう
豊かな水中環境
ふくちゃんが八幡野の海に惚れ込んだ理由がこのスーパービーチの存在。
「あらゆる水中環境がすべてそろっているんだよね」というように、大室山の噴火によって流れ出た溶岩から成る海岸線が水中まで広がり、複雑な地形を楽しむことができる。
ゴロタを抜けて沖に進んでいくと、メインとなる巨大な根がそびえ立ち、さらに進んでいくと砂地がどこまでも広がっている。
水深は深く行こうと思えばどこまでも。
つまり、これはあらゆる生物がすむ場所として適しており、生物相が豊富であることを意味している。
“潜りやすさ”が
人気をバックアップ
いとう漁協直営の八幡野ダイビングサービスのバックアップのもと、ダイビングサイトとしての充実ぶりも人気の理由。
手すり付きのコンクリート製スロープが完備され、エントリー&エグジットもしやすく、セッティング場も器材洗い場も海の目の前。
フォト派のためにカメラ置場もある。
さらに、港の目の前に立つ施設には、屋内の更衣室&シャワー室はもちろん、休憩や昼食時にゆったりとくつろげるラウンジが完備。
ダイバーが1日を快適に過ごせる環境が整っている。
スーパービーチの顔
通ってわかるダイビングの醍醐味
日本の春夏秋冬
ひとつの海を潜る大切さ
ひとつの海を潜り続ける大切さ。
それは、伊豆の海の醍醐味である四季折々の表情を楽しめることもあるが、それどころか、すべての海を楽しむ基礎となる。
毎週のように通っていると、「あれ? あいつはここに移動しているぞ」、「こいつは1カ月経ってもずっと同じところにいる」なんてことに気付くようになり、年数を重ねれば、「今年は去年とここが違う」とか「水温がいつもに比べて低いぞ」などなど、海の中で何が起きているのか、いろんなことが見えてくる。
やがて、自分の海に対するひとつの座標軸ができると、どこで潜ってもすべての海が楽しめるようになってくるはず。
もちろん、スキルアップの面でも、ひとつの海に潜り続ける効用は大きい。
そういう意味では、八幡野のような潜りやすくて豊かな海を基地にして、福ちゃんのようなエキスパートに話が聞ける環境に身を置くことは、ダイバーとしての実力をグッと引き上げてくれるだろう。
潜って遊べる伊豆高原♪
ダイビングのメッカは観光のメッカ
八幡野のある城ケ崎海岸は風光明媚な景勝地として知られ、観光スポットとして人気の伊豆高原のすぐ近く。
温泉とグルメは定番で、初めて行く人は観光を絡めるのもオススメ。
電車、車ともにアクセスもよいので、ダイビングだけやってサクッと帰るのもあり。
目的に合わせて十人十色のアフターダイビングを楽しめる。
伊豆ダイバー定番温泉
高原の湯
新鮮でボリューム満点グルメ
波魚波(はとば)
ダイビングショップ海好き
「趣味もダイビング」と言い切る海好きな3人
今回、お世話になったダイビングショップ海好きメンバーは、八幡野ガイド歴20年のふくちゃん(福田航平)、生物探索にかけては伊豆随一のかわっき~(川崎寿一)、そして、紅一点のくろちゃん(黒澤未奈)の、いつもニコニコほんわかムードの3人。
全員が口をそろえて「趣味はダイビング」と言うほどの“海好き”、そして八幡野好き。
毎日のようにとことん潜りつくし、生物のことはもちろん、ガイド会にも所属するふくちゃんは写真もプロ並み。
八幡野の海を完全サポートしてくれること太鼓判。
ショップは港のすぐ目の前、徒歩0分という絶好のロケーション。
「生物捜索には自信がありますので、旬の珍しい生物をしっかり見つけてご案内します。そして、フォト派ダイバーが安心して撮影できるガイドを心がけています! 遠慮なく、いろいろリクエストしてみてくださいね」
静岡県伊東市八幡野827
TEL:0557-54-3057
http://www.umisuki.jp/
ゆきちゃんハンコ
海好きでしか買えない人気のハンコ。マンタやハンマーなどの大物から、カエルカンコウなど伊豆らしい魚まで17種類のラインナップ。
ロギングのお供にぜひどうぞ
お絵描きガイド
かつて雑誌に連載を持っていたことがあるほど、イラスト上手のふくちゃん。
水中でも可愛いイラスト付きで魚を紹介してくれるので注目です。
もっと教えて八幡野のこと!
※写真/ふくちゃん
Q.春夏秋冬のみどころは?
春
春濁りの季節は深海魚が、ダイバーが見られる水深まで上がってくることがあります(視界が悪い方が外敵から身を守れるという説も)。
アカグツやキアンコウが見られることも
夏
初夏はアオリイカの産卵が目玉。
さらに水温が上がってくると、黒潮に運ばれてやってくる南方の魚、季節来遊魚が見どころです。
派手な見た目と宝探しのような楽しみがあります。
秋
まだまだ水温も高く季節来遊漁が見られますが、なんといっても回遊魚が回ってくる季節。
イサキやワラサ、カンパチが中層で壁になるシーンは圧巻です
冬
透明度がスコーンと抜けるので、ワイドなシーンが楽しめますが、マクロなら甲殻類。
バラスバルスイバラモエビなどカラフルでマニアックなエビ・カニを探すのは楽しいですよ。
Q.定番のアイドルは?
やっぱり、この子、コケギンポ!
簡単に見られるのに、とっても絵になります。
Q.これまで登場したレア生物を3つ
・ユウレイイカ
・ノコギリザメ
・シノノメサカタザメ