GBR! 魅惑のミンキークルーズ

ウェブマガジンGBRクルーズ

Australia / オーストラリア

遭遇率ほぼ100%は真実なのか?GBRミンククジラクルーズレポート!

Photo&Text
越智隆治
Special Thanks
クィーンズランド州政府観光局
DEEP SEA DIVERS DEN
SPIRIT OF FREEDOM(TUSA DIVE)
MIKE BALL(DIVE 7 SEAS)
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Panari Design
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遭遇率ほぼ100%は真実なのか?GBRミンククジラクルーズレポート!

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この記事は約3分で読めます。

ベストシーズンは6月末~7月頭!
デイトリップでは遭遇困難
とにかくミンキー狙いクルーズに乗船すべし!

しかし、その時期が僕には問題だった。「ミンキーに逢いたいなら、ベストの時期は6月末から7月頭の2 ~ 3週間です」と言われたのだけど、自分はもう17年もの間、その時期はバハマでドルフィンクルーズを行っていた。だから、17年もの間、他のロケを入れたことすら無いのだ。これも今までGBRのミンキーとの縁が無かった理由でもある。しかも、ベストシーズンの6月末から7月頭の約3週間。100%の遭遇率を検証するには、ここを外す分けにはいかないらしい。

曖昧な情報だけだと、まあ、南半球の冬の時期に行けば、会えるんだろうとか、デイトリップで行っても会えるんだろうとか、勘違いして来る人も多いのだとか。

「ミンキーに会いたいのであれば、ミンキー狙いでリボンリーフNo.10エリアまで行くクルーズトリップに参加することです。デイトリップのエリアは、ミンキー遭遇率の高いエリアまで北上することはありません。」とのこと。

ということで、ミンキー“ほぼ”100%!を検証するには、“6月末~7月頭の三週間の間に開催されるミンキー狙いクルーズ”に乗船することが必須条件となる。

そのクルーズの大半が、3泊4日の行程で、ミンキー狙いでダイビングできるエリアに滞在するのは、多い船でも、せいぜい2日。この短期間でちゃんと遭遇し、撮影できるものなのか?

絶対「狙う」気持ちも大切

今回、僕らは、“ミンキー狙いクルーズ”と言ってはいたけど、全てのゲストがミンキーに執着していたわけではない。ミンキーはあくまでおまけで、ダイビングを楽しめれば良いと思って乗船していたダイバーも中には結構いた。

そういうダイバーと、僕らのように「是が非でもミンキー! 何を置いてもミンキー!」と思っているダイバーとでは、当然、ダイビングスタイルも違っていた。

まずは、マーメードロープに捕まって浮いている時間がまったく違う。のんびりダイビングを楽しみたいダイバーにとって、寒さに耐えながら、ロープに捕まってミンキーの出現を待っているのは、面倒くさいのだろう。「水中で出た!」という情報が入ってからゆっくりでいいやと思っていると、遭遇のチャンスは当然減る。

GBRミンキークルーズウェブマガジン(撮影:越智隆治) GBRミンキークルーズウェブマガジン(撮影:越智隆治) GBRミンキークルーズウェブマガジン(撮影:越智隆治)

僕らは、ロープが張られたら、「とにかもかくにも、入る!」って感じで、ミンキーがいるかいないかわからないような状況でも海に入り続けた。船上から見えているミンキーも、ロープに捕まっていると、なかなかその場所に来てくれない場合もある。そんなときでも諦めず、ロープに捕まっていると、不意に何度も姿を見せてくれる場合もあった。

そんな時に、「ミンキー来たぞ!」って言われてから、「じゃあ、見に行こうかな」なんて気心では、自分から言わせると、悠長な事言ってるんじゃね~よ! である。常に臨戦態勢。それが大物を見逃さない秘訣でもある。

そして、ダイビング中も、常に前後左右、特に頭上を見回し続けた。ほんの些細な影も見逃さないぞというくらいに、全神経を集中させていた。

GBRミンキークルーズウェブマガジン(撮影:越智隆治)

こんな事書いていると、じゃあ普通に潜っていたら見れないのかと思われてしまいそうだが、見れるのは「かなり高確率で見れる」のだと思う。しかし、自分の場合、「見れた」だけではだめなのだ。「撮れた」だけでもだめ、「納得のいく写真が撮れること」が最低条件だから、こんなに張り詰めた感じに書いているけれど、見れるときには、見れちゃうものである。

GBRミンキークルーズウェブマガジン(撮影:越智隆治)

早朝からトップデッキでミンキーを探すミンキーガール

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