GBR! 魅惑のミンキークルーズ
Australia / オーストラリア
遭遇率ほぼ100%は真実なのか?GBRミンククジラクルーズレポート!
Australia / オーストラリア
遭遇率ほぼ100%は真実なのか?GBRミンククジラクルーズレポート!
- Photo&Text
- 越智隆治
- Special Thanks
- クィーンズランド州政府観光局
- DEEP SEA DIVERS DEN
- SPIRIT OF FREEDOM(TUSA DIVE)
- MIKE BALL(DIVE 7 SEAS)
- Design
- Panari Design
ミンキークルーズ
プチ雑学MEMO4
サテライトタグ
2013年に、4頭のミンキーにサテライトタグをつけて、一番長い個体で90日間の追跡が可能だったとのこと。それまではっきり解明されていなかったGBRから移動したミンキーたちがどこへ行くのかが、オーストラリア東海岸を南下して、GBRから6000kmも下った場所であったことが確認できた。今シーズンは、さらに15個体のミンキーにサテライトタグを装着して、さらなる追跡調査を行っている。
ミンキーガール
今回乗船した3隻のクルーズ船で共通していたのは、James CookUniversity に本部を持つ、リサーチ組織、ミンキーホエールプロジェクト(Minke WhaleProject)から派遣されたリサーチャーが乗船していたこと。彼女たちは、ポイントに姿を見せたミンキーの個体数、出現時間などをチェックしたり、スイムを行っているゲストがちゃんとルールを守っているかどうかを監視する役目を担っている。なぜか、女性しかいないので、彼女たちは、「ミンキーガール」と呼ばれ、クルーズ中に、ゲストに対して、ミンキーのレクチャーなども行ってくれる。また、船上で、活動資金の寄付を募ったり、個体識別用に水中で撮影した写真の寄付なども募っている。ミンキーのことを知りたければ、彼女たちと仲良くなることをおすすめする。
マーメイドロープ
フロートをつけて船から流された長いロープ。スノーケリングでミンキーを見る場合には、必ずこのマーメイドロープを掴んでいなければいけない。最初は身動きが取りづらかったり、横にいる人が邪魔なような気がしたりするが、こちらがロープに捕まっていて、追いかけないことを知っているかのように、ミンキーたちはこちらに近寄ってきてくれる。なので、とにかくロープに捕まって、冷静にミンキーがやってきてくれるのを待つ忍耐力が必要だ。最初に思っていたよりも、撮影にも支障がないことがわかった。
ドワーフミンククジラ(Balaenoptera acutorostrata)
ヒゲクジラ亜目に属するクジラの一種。ミンククジラとしては、キタタイヘイヨウミンククジラ、キタタイセイヨウミンククジラ、そして、GBRで見られるドワーフミンククジラの3亜種に分類されている。ドワーフミンキーは、3亜種の中でも小型のクジラ。6月末から7月頭にかけて、一般ダイバーがドワーフミンキーを見れる海域として、GBR北部に姿をあらわすことが知られている。体側面の模様がそれぞれの個体で違い、個体識別に利用されている。