星芒注ぐ、西表

Iriomote / 西表

                             

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Takaji Ochi
Model & Text
Kaoruko Inou
Special Thanks
Diving team Unarizaki Iriomote
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Harumi Yamamoto
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Panari Design
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陽光が育む豊かなサンゴを未来へつなぎたい
ダイバーには何ができるのだろう?

サンゴのこと

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世界にはサンゴが見られる地域は山ほどあるが、ここまで透き通った水の中で、カラフルなサンゴが見られる海はどのくらいあるのだろうか。

取材中、テレビを見ていたらとても残念なニュースを目にした。

石垣島と西表島周辺の海域に生息するサンゴが2008年と比べ、大きく減った。特に西表島周辺では、サンゴで50%以上が覆われている海底の面積が、97ヘクタールから2ヘクタールへと約98%減少したという(2018年5月17日環境省発表)。

もし、「サンゴがきれいなところは」と問われたら、私は西表島と答えるだろう。このサンゴを初めて目にしたときは、言葉では言い表せないくらいの感動を覚えた。「フィンでサンゴを蹴ってはいけない」という言葉をちゃんと理解したのも西表の海だった。

「シークレットガーデン」という群を抜いてサンゴが美しかったポイントも、「2016年の白化現象以降は戻っていない」と森脇さんは言う。ただ、「まだまだきれいなところはたくさんありますよ」とサンゴが水面近くに群生しているポイントへ案内してくれた。紫、青、白、黄色、ピンク、さまざまなサンゴが群生していて、私が一番お気に入りのエダサンゴも元気に生息していた。息を呑むほど美しいとはきっとこのことだ。

サンゴこそ、太陽の恵みがないと育たない。サンゴひとつとってみても西表が太陽の光に恵まれているのがわかる。きっとこのサンゴを見たら、ダイバーには何ができるのかと思わずにはいられないだろう。

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