久米島紀行Part4

Kume / 久米島

ーモンツキの島ー

Photo & Text
Takaji Ochi
Special Thanks
Dive Estivant
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Satomi Kikuchi
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Panari Design
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Kume / 久米島

ーモンツキの島ー

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川本さんが語る、モンツキへの愛

ダイブ エスティバンのオーナーガイド、川本剛志さん

ダイブ エスティバンのオーナーガイド、川本剛志さん

「僕の大好きなギンポ・カエルウオの中でも、ダントツで大好きなのがモンツキカエルウオ。環境のおかげか、久米島では多くのモンツキが生息しています。北側のドロップオフのポイントはもちろん、南側の『モンツキ村』に行くと、ゲストでも自力で何個体も見つけられるぐらいの多さ。白地に赤点模様の体色もかわいいし、求愛時の婚姻色も特徴的で、求愛ジャンプをしているときは見惚れるほどです。

モンツキは夜に雄親が卵を孵化させるのですが、それがまたおもしろくて。同じステージの卵でも、ある程度孵化させたら『残りは明日の夜にしよ!』みたいな感じで次の日に持ち越したり、通常の孵化の時刻が過ぎてもものすごく集中して孵化を促しているので、そのまま夜中まで3時間ぶっ通しで観察しても結局孵化しなかったり。クマノミなどとは違い、雄親もはっきりタイミングをわかっていない、いい加減さがまた笑えるんです。

目は口ほどに物を言う……ではないですけど、何と言っても両目で語るコミカルな表情が愛らしい久米島のスーパーマクロアイドルですね」

久米島(撮影:越智 隆治)

巣穴に卵がびっしりと産み付けられ、見守っているモンツキ

久米島(撮影:越智 隆治)

コモンサンゴにできた穴を巣穴にして卵を守る、オスのモンツキ。上には2匹のカンザシヤドカリが顔を出す

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