サンシャイン水族館の「サンゴプロジェクト」最新報告&特別イベント開催中!
「サンゴの村」とも言われる恩納村の海で進められている「サンゴプロジェクト」。これはサンシャイン水族館(東京・池袋)が2006年から取り組んでいるサンゴの育成・移植活動。このプロジェクトの最新レポートが公開され、2024年は過去最大規模のサンゴ白化と死滅が発生したことが明らかになった。高水温の影響やオニヒトデの襲来など、海の環境が深刻な課題に直面している。さらに、3月5日(水)の「サンゴの日」に合わせ、サンシャイン水族館ではサンゴの生態や環境問題を学べる特別イベントを3月31日(月)まで開催中!

過去最大規模の白化、そして広がる黒い海
2024年、恩納村の海では約3カ月間30℃以上の高水温が続き、多くのサンゴが白化・死滅した。2022年にも白化はあったが、水温が下がり回復。しかし今回は水温の上昇が長引き、黒い藻類に覆われた「死の海」と化したエリアもある。さらに、オニヒトデの襲来も発生。サンゴが食害される様子が確認され、海の生態系バランスが崩れていることが明らかになった。水深の浅いエリアでは白化・死滅が顕著だったが、深いエリアのサンゴは比較的生存率が高いという新たな発見もあった。
▶︎写真など詳しくはこちら(サンゴメンテナンスの活動報告PDF(2025年3月))
サンゴの日イベント開催中!
また、サンシャイン水族館では、3⽉5⽇(水)の「サンゴの⽇」にちなんで、3月31日(月)まで「みんなで考えよう地球温暖化~サンゴの白化と環境変動~」を開催中。サンゴの生態や白化の原因を解説するパネル展示、水族館スタッフによるガイドツアーなどが行われている。
さらに3月17日(月)〜3月31日(月)の期間限定で探検ガイドツアー特別編「サンゴガイドツアー」(有料)も実施。地球温暖化がサンゴにもたらす影響なども交えた特別解説となっている。サンゴを守るためにできることを考えるきっかけとして、ダイバーもぜひ足を運びたいイベントだ。
▶︎詳しくはこちら

探検ガイドツアー特別編「サンゴガイドツアー」の様子
2024年のサンゴ白化・死滅は、過去最大規模の危機だったが、それでも生き残ったサンゴがある。この経験を活かし、サンシャイン水族館では新たな親サンゴの育成や保護の強化を進めているという。
私たちダイバーも、ただ海を楽しむだけでなく、サンゴの現状を知り、未来の海を守る行動を考えることが求められている。ダイビング中は、浮力コントロールを徹底し、さらに、環境に優しい日焼け止めを使用することなどもサンゴを守るアクションになる。まずは身近なことから始めてみよう。