久米島紀行Part4

Kume / 久米島

ーモンツキの島ー

Photo & Text
Takaji Ochi
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Dive Estivant
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Satomi Kikuchi
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Panari Design
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Kume / 久米島

ーモンツキの島ー

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他に類を見ない「モンツキ村」の魅力

久米島(撮影:越智 隆治)

巣穴で卵を保護するのはオスの役目

「14年前にこのポイントを見つけたことが、僕のガイド人生を大きく変えたんだ」。こう語るのは、ダイブ エスティバンのオーナーガイド、川本剛志さん。

少し大袈裟に聞こえるかもしれない。でも、ダイビングガイドとしてここまで言える何かを見つけられたことは、とても幸せなことなのではないだろうか。

そこまで言わせるポイントの名前は「モンツキ村」。先ほどの発言のイメージと異なり、滑稽な名前なように感じる。一体何がガイドにそこまで言わしめたのか。

その答えの前に、僕が初めて見たときに驚いたのはその大きさ。他の海で見るモンツキよりも優に一回り大きいことは一目瞭然だ。

(撮影:越智 隆治)

このヒナギンポが他の海で見るモンツキの普通サイズ

久米島(撮影:越智 隆治)

比較して一目瞭然。とにかく久米島のモンツキはサイズが大きい

また、最初は紹介してもらった個体以外は目に入ってこなかった。だが、何度か連れて行ってもらううちに自分でも見つけられるようになり、1ヶ所に留まって目を凝らすと、浅いサンゴのリーフのあちこちで動き回る姿が目に入る。その数の多さに再び驚いたのだった。

おそらく潜り慣れたガイドが本気を出して1ダイブ探し続けたら、50個体以上は見つけられそうだ。ガイドでない僕が実際取材中に数えてみたところ、気に入った個体にかなり時間をかけていたり、浅場だったので2時間近く潜らせてもらったりという条件付きながら、20個体は見つけられた。

このサイズや個体数がどれだけすごいかは、他の海でモンツキを見たくてダイビングしたダイバーでないとピンと来ないかもしれない。かく言う自分も、何度か訪れて初めて「モンツキ村」のすごさを実感したわけだから。

久米島(撮影:越智 隆治)

銀色の眼が見える卵は、その日の夜に孵化する予定の卵。白い卵は前日の夜に孵化した卵跡に翌朝、早速産み付けられた卵

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