ジオパークの海をシーカヤックで満喫! 〜隠岐アフターダイブ案内01〜

日本海に浮かぶ大小4つの島からなる隠岐諸島。その透き通った海や、豊かな自然は訪れる人を魅了します。

写真提供:クラブノア隠岐

写真提供:クラブノア隠岐

隠岐では、「布施」「都万(つま)」「西ノ島」「中ノ島」の4つのエリアでダイビングが楽しめます。

夏から秋にかけては、迫力たっぷりの回遊魚の群れに注目!
また、対馬海流にのって季節来遊魚がやってくるほか、アオリイカやジョーフィッシュなどの産卵も見逃せません。

ユネスコ世界ジオパークに指定されている隠岐の海は、海中の地形も見どころです。
透明度の上がるこれからの時期がベストシーズンでしょう。

かつて島流しの地だった歴史からアクセスが大変なイメージがありますが、大阪からなら直航便で1時間弱、東京からでも乗り継ぎで3時間弱。
実は案外、行きやすいのです。

隠岐は、透明度の高い海と、ここでしか見られない自然の絶景の宝庫。
ダイビングの前後は、目線を変えて海をめぐるシーカヤックがおすすめです!

浮かんでいるだけで癒される青い青い海

隠岐には、島後・西ノ島・中ノ島・知夫里島の4つの有人島がありますが、今回お世話になったのは、西ノ島のダイビングショップ「クラブノア隠岐」。
隠岐を代表する景勝地「国賀海岸」周辺でシーカヤック体験ができます。

受付を済ませて海岸まで移動したら、まずは陸で準備体操とパドルの使い方のレクチャー。スタッフが丁寧にコツを教えてくれます。
岩にぶつかってしまったときの対処法や、スピードの調整の仕方もしっかり教えてくれるので、初めてでも安心です。

パドルの使い方をマスターしたら、いよいよ出発!
カヤックは一人乗りと二人乗りがありますが、二人で乗るほうが重心が安定するため、ひっくり返りにくいとか。初めての人には二人乗りがおすすめです。

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初めはなかなか思い通りに進みませんが、10分もすれば、方向転換や早く漕ぐことにも慣れてきます。
エンジンのある遊覧船と違って、あたりに響くのはパドルが水を掻き分ける音だけ。広い静かな海の上で、ぼーっと浮かんでいるだけでも癒されます。

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透明度がハンパない、エメラルドグリーンに輝く海!!

うまくコントロールできるようになったら、スタッフの案内で海岸沿いを進みます。前日はどんより曇っていたので、天気が心配でしたが、ツアー参加日は見事晴天!
本当に、「エメラルドグリーン」に輝いていました。日本海で、ここまで透き通った海が見られるイメージが無かったので、良い意味で今までの認識が覆されました。

写真提供:クラブノア隠岐

写真提供:クラブノア隠岐

隠岐諸島は火山活動によって形成された島なので、不思議な形の岩が多いのが特徴。
海岸沿いでは、波による侵食によって鋭く尖ってしまった岩や、トンネル状に削れた岩、刃物で削り取られたかのような絶壁があちこちで見られます。

スリリングな岩のトンネルを抜け洞窟へ!

「クラブノア隠岐」のシーカヤックのメニューは2つありますが、今回参加したのは“洞窟探検ツアー”(1人5500円、所要約2時間)。
(ちなみにもう一つは夕日が沈む頃に合わせて出発するサンセットツアー。こちらも気になります)

コースはその日の天候や参加する時間帯によって変わるとのことですが、参加した日は波も穏やかだったので、洞窟の奥まで行けることに。
岩にぶつからないように気をつけながら、岩のトンネルをくぐって先へ進みます。

遊覧船では通れないので、本当に“探検”している気分になれますよ。

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次々に現れるトンネルをいくつもくぐり抜けていきます。中には地層による色の違いがくっきりと確認できるところも。このような珍しい地質から、隠岐は2015年にユネスコ世界ジオパークに登録されました。

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やがて洞窟の入り口が見えてくると、スタッフさんから「懐中電灯を用意してくださいね」との声がかかります。
洞窟の中は暗いので、あらかじめ手渡されていた懐中電灯を点灯して、ゆっくりと内部へ進んでいきます。

入り口は広いものの、少し奥へ進んだだけで岩の天井が低く迫って来ます。懐中電灯で照らすと、火山岩らしい、ざらついた岩肌を間近で観察できます。

あまり光が届かない洞窟内では、海は幻想的なターコイズブルー。洞窟の奥へいくに従い、青は深みを増していきます。自然が織りなすグラデーションは美しい限りです。

写真提供:クラブノア隠岐

写真提供:クラブノア隠岐

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次回は、隠岐のアフターダイブにオススメの絶景ベスト5をご紹介します!

文・構成:南雲恵里香[風来堂

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