噛まれたいほどサメが好きなサメガールと「海のハンター展」に行ってきました ~胸きゅんポイント5~
ダイバーに人気のサメをはじめとする海生脊椎動物を、“海のハンター”としてさまざまな角度から展示している「海のハンター展」。
マクロ派の私には分からないサメの魅力をお伝えするべく、“サメガール”と一緒に行ってきました!
サメガールと「海のハンター展」へ行ってきました!
ダイバー憧れの大物の話だってのに、私、マンタ林は、ガッツリのマクロ派ダイバーです(笑)
ということで、今回は、サメ好き、サメ命、できることならサメと結婚したいというサメガールに一緒に来てもらいました。
このサメガール、本業はインストラクターであるものの、サメが好き過ぎて、勝手にお店のブログで「シャークブログ」というサメのブログを書き続けて、その数50話。
読んでいたらサメ愛がひしひしと伝わってきますよ。
それでは、海のハンター展の主催者の方に案内していただきつつ、サメガールによる海のハンター展の“胸キュンポイント”を紹介していきます!!
■胸きゅんポイント1
持って帰りたい!!
「模型の再現レベルが100 点満点」
会場でいきなり出迎えてくれたのは、こちら。
サメガール
ありがとうございます。
マンタ林
どうしたの?
サメガール
だってもう二度と会うことのできないサメなんですよ!なのに、こうやってほぼ実物大と会うことができたんです!これ、持って帰りたいです。そして、玄関先に置きます。
マンタ林
誰も入って来れないね……
メガロドンの模型はさまざまなサメ専門家たちにより、話し合い、検討を重ねすべて作られています。
例えば、サメの鼻先にあるブツブツ。
これは獲物が発する電磁波を察知する「ロレンチー二器官」で、水中の生物の「動き」を鋭く察知できます。
メガロドン特有の「ノコギリ状」の歯もすべて再現され、さらに細かいですが強力な顎の力を出す顎の下の筋肉しっかり再現されています。
模型の大きさは12.5m。実物のメガロドンは15~17mと推定されています。
全長だけは、会場に入らないということで小さくなっていましましたが、12.5mってだけでももう圧巻です。
これでも世界最大級の模型だそうです。
これには、サメガールも大興奮なのでした。
■胸きゅんポイント2
泣いてもいいですか?
「憧れのシチュエーションに出会える」
サメガール
これは事件です
マンタ林
な、何がですか?
サメガール
見てください、この4体のサメを。この最高のメンバーがこのように並んで見られるなんて……
主催者
そうですね、このメンバーが並ぶことは海中ではほぼないです」
マンタ林「なるほど……ダイビング中にジンベエ、マンタ、クジラ、イルカが並んでいるのを見た時と同じようなもの……なのか?」
サメガール「最高ですね。もう最高ですね。とりあえず、泣いてもいいですか。」
マンタ林「お、おう」
展示の方法にもこだわりを感じます。
サメの剥製の多くは天井から吊るして展示されていますので、水中で実際に見ているような感じに思えてきます。
■胸きゅんポイント3
その顎にはさまれたい!
「サメが強い理由が誰でもよく分かる!」
海のハンター展では、「顎」の力に注目しています。
顎の発達が、サメを最強のハンターへ導いているというサメの歴史がすごく分かりやすく展示されております。
顎の進化と共に、サメの狩猟力も上がってきたのですね。
ちなみに、先ほど紹介したメガロドンは、地球史上最強の「噛む力」を持った生物といわれています。
その力はなんと……18トン!
ちなみにティラノサウルスが6トン、ホホジロザメは1.8トン。
こちらがメガロドンの顎です。
鋭く尖っていて、見るからに強靭な列歯です。
サメガール
うわーかっこいい!噛まれたい!!!!
マンタ林
恐ろしい……18トンの力なんて、絶対噛まれたら痛い。
サメガール
きっと大丈夫ですよ。一瞬のことなので痛みもないですよ!
マンタ林
……
■胸きゅんポイント4
最強のギャップ萌え!
「日本初!ホホジロザメ(成魚)の全身液浸標本が見られる」
これはすごいです、もう圧巻です。
ホホジロザメの成魚が、このようにきれいな状態で液浸標本として残すことができたのは大変珍しいことで、日本でも初めてという快挙。
このハンター展の一番の見どころです。
最強生物のギャップ萌え?!
主催者の方いわく、「ホホジロザメの防御力はすごく低いと推測される」とのことです。
この標本を見て分かるのですが、確かに、意外に柔らかそうなツルツルの皮膚。
サメ肌というのはウソ?!
ホホジロザメは肋骨がないので、体当たりされると負けてしまうそう。
攻撃力は高いのに、意外に低い防御力、まさに……ギャップです。
さらに、ホホジロザメは、妊娠初期には子宮内のミルクで最初育つとのこと。
え、お乳?
最強のホホジロザメがお乳で育つの??
主催者
サメは我々の想像を超えた形と、想像を超えた生態を持っていて、脊椎動物の中では哺乳類とはかなり縁の遠い進化を遂げてきたのに、胎生で子宮内でミルクを飲んだりして、哺乳類に近い生態も持つ不思議な生物。だから面白い。
サメガール
サメは強いだけじゃないんですよね。そういうところが好きなんです、最強のギャップ萌えです。
マンタ林
最強のギャップ萌え……(そういえばいかにも見た目が強そうな男性ほど意外とマザコンだったりするな……)
■胸きゅんポイント5
いったい何に使うの?
「サメ好きにはたまらないサメグッズ!」
ハンター展の締めくくりは、やっぱりこれ!
サメグッズコーナー。
サメ好きにはたまらないサメグッズがたくさん。
サメガール
やばいやばい!私、この『メガロドンの顎』買いたいです!
マンタ林
え、買ってどうするの?
サメガール
玄関先に置きます
マンタ林
お、おう……
グッズコーナーで興奮しながら、サメのお絵描きコーナーへ。
こちらは、自分で書いたサメをスクリーンの中で自由に泳がせることができるというお楽しみコーナー。
サメガールから、イラストについてのダメ出しを受けつつですが、自分の書いたサメ(?)が一生懸命スクリーンで泳いでる姿を見ると、なぜかホッコリした気持ちに。
○終わってみると・・・
このような感じで、サメ好き、最強好きにはたまらない要素が満載の海のハンター展。
今回はサメの紹介だけでしたが、サメ以外のハンター生物たちも多く展示されています。これでも、かなり内容を凝縮しております。
ぜひ、
サメに対して怖いというイメージしかなかった私ですが、終わってみると、ちょっとサメ好きに……
強いだけじゃなく、弱さを兼ねた、哺乳類にどこか近い生態も持ったサメ。
なぜかすごく親近感が湧いてきました。
残りわずかですので、ぜひ、行ってみてください。
マクロ好きな私も、水中でも会ってみたい気持ちになってきました。
ただ、顎ではさまれたくはないですが……
(取材・文/マンタ林典子)
海のハンター展とは?
海の生き物は、生き抜くために常に「狩り」を繰り広げています。生き物は皆「捕食者」です。海の生物である以上、『食うか・食われるか』という戦いの毎日です。その捕食者「ハンター」たちは、サメ、シャチなど巨大なものから、カエルアンコウなどの体が数センチしかないものまで、それぞれの知恵と技術を振り絞り狩りを行います。ハンター展は、その生物の「捕食」や「狩り」に注目した展示会です。
【海のハンター展】
○開催期間:2016年7月8日(金)~10月2日(日)
○会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
〒110-8718 東京都台東区上野公園7−20
https://goo.gl/maps/gNjoqPPvnDq
○時間:午前9時~午後5時(金・土曜日は午後8時まで)
○入場料:一般・大学生1600円、小・中・高生600円(団体券、前売り券有り)
■海のハンター展公式サイト
http://umi.exhn.jp
■お問い合わせはこちら
03-5777-8600(ハローダイヤル)