出雲の海に眠る遺跡浪漫@出雲・日御碕
全国潜り歩き@島根県・日御碕
■前編は→こちら
さて、出雲・日御碕2日目は、
岡本殿が心血そそぐ海底遺跡(と、とりあえず呼ぶことにする)。
日御碕の海底遺跡は、オープニング取材で潜る機会を得たり、
月刊『ムー』というちょっとあれな方向(笑)な雑誌で何度か書いたこともある、
何かと縁のあるテーマじゃ。
諸国から神々がいなくなるという陰暦10月は”神無月”といわれておるが、
これは八百万の神々が出雲大社に集うためで、全国で唯一、
出雲の国は”神有月”となる。そんな神話に彩られた出雲の国は、
20世紀最後の大発見といわれる”出雲大社境内遺跡”など古代人の痕跡も見つかり、
何かとロマンを感じさせる土地。
さらに、ダイビングの舞台となっている日御碕の《アクア工房》のすぐ裏手にある日御碕神社。
日本の昼を守る伊勢神宮の「日昇宮」に対して、日本の夜を守る「日沈宮」として、
古来、夕日を鎮め、幸運と恵みを呼ぶ霊域として深く崇敬されておる。
岡本殿の説によれば、海底遺跡と呼んでいる場所はかつて陸上で、
そこで日が沈む祭事が行われていたというもの。
ということで、早速、古代人の痕跡を確かめに海へ。
柱状節理の奇岩があちこちに見られ火山活動が活発だったことを物語っている
遺跡ポイント「ボングイ」は水深45㍍から水深1㍍までそそり立つ巨大根で、
水深14㍍から岩を削って造られた道が頂上まで続いておる。
もし、ここが陸上ならこの付近では最も高い丘ということになり、
言い換えれば太陽に最も近い場所じゃ。
岡本殿は、その道を登って夕日を拝んでいたと考える。
拝殿に続く階段と清める場所(?)
頂上は真っ平らになっている
同じく遺跡ポイント《サドガセ》にも古代人の痕跡が。
根の中腹にある道を歩いて行くと祠のような穴に行きつく
亀の形をした不思議な石。見上げている先には滝の痕跡が!?
その他、トンネルや岩屋跡、水脈の後などを見せていただいたが、
岡本殿が注目するのは敷き詰められた明らかに周囲の石とは異なる光沢ある玉砂利。
発見時はそれが何なのかはわからなかったそうじゃが、
日御碕神社の前の浜の石と酷似していることに気がついて調べてみると、
その浜の石は昔「神さんの石」と呼ばれていたことがわかったそうじゃ。
〝神の意志〝を伝える〝神の石〝ってわけじゃね。
真偽のほどは、日御碕神社の主祭神・天照大御神しかわからないが、
せっかくダイバーなのじゃから、ぜひ、潜りに行ってその目で確かめてみてくれ。
※Dコミュ編集部でもきちんと特集を組みたいとも思っておる。
恒例の水中短歌。
神集う 出雲大社の お膝元
ダイバー集う 海底遺跡
いろいろ願望も込めて。
ということで、島根県、潜ったど〜〜!!
オードリーに負けじとわしも壁にデカデカと一筆。
もちろん、出雲大社も観光(取材じゃない・笑)。
長さ13m、太さ8m、重さ5tの巨大なしめ縄。しめ縄に賽銭を入れる慣わしがある
大国主命(おおくのぬしのみこと)のつもり。因幡の白兎のつもり
もちろん、出雲そばでしめ。
トビエイと海底遺跡ロマンの眠る日御碕。
これからがシーズンど真ん中なので、ぜひ潜りに!
★今回、和尚がお世話になったお店は《アクア工房》
http://mina.dandan.gr.jp/~aqua/cont.html