目くそと鼻くそと時々てウンコ。
先日、久しぶりに中学時代の友人と飲んだ。僕を入れて3人。
Fが「いや〜、俺らもおっさんになったよな」としみじみ言う。
Aも「見た目が変わっちゃうもんね」と返す。
Fが続けて「俺はこんなデブになっちゃったし、Aは頭薄くなっちゃたし、
ヒデキはすごい白髪だし」
「そうだよな〜」と言いながら、何か心にひっかかる。
そこから自虐とツッコミ合戦が始まる。
AがFに「お前、その腹、もう臨月じゃん」と言うと、
Fが「双子が入っているからな」と言ってみんなで笑う。
Aが「思い切ってスキンヘッドにしようかな〜」と言えば、
僕が「お前、ハゲのスキンヘッドとオシャレスキンヘッドは別物だから」と言って、みんなで笑う。
そして、僕は僕で
「俺さ、最近、ヒゲどころか鼻毛にも白髪見つけてさ〜」と自虐すると、
Fが「お前、それヤバイよ。そのうち下の毛じゃね?」と言い、
みんなで笑……あれ? なんか、苦笑いしかできないぞ。
その後もおっさん話に花が咲き、彼女と奥さんのいる2人に、
彼女がいないことを笑われるのはまったく問題ないが、
体のオッサン化に対してのツッコミになるとなぜかちょっと乗り切れない。
なんだろう? このちょっとした違和感は。
気持ちのノイズはなるべく言語化したい僕は、自分の気持ちを考えてみる。
実は自分で思った以上に白髪にコンプレックスを持っていたのかな?
いや、でも、元々若白髪で、高校のころから白髪は多かったので、
それほど気にしているつもりもない。
そんなこんなを考えていて、やっと自分の気持ちに気がついて本音がポロリ。
ってかさ、白髪、だいぶマシじゃね……?
そうか、これだ。
デブとハゲより白髪の方がマシで一緒にするんじゃねーという(笑)。
「だって、俺、染めりゃーいーだけじゃん」と言うと、
Aは「デブは痩せればいいし、ハゲも植えればいいじゃん」と言い、
Fも「どれもオッサン化の表れとして同じ。
お前、一人だけ抜けがけしようとするなよな〜」と言う。
なるほど。確かにそう言われればそうかもしれない。
「自分だけ違う」的なおごった考えを持った自分が恥ずかしい。
「そっか。じゃあ、みんな仲良くしょーもねー老っ惨だな!」と言って、
みんなであははと盛り上がる。
その後、納得がいったので、
Aに「お前、そのロマンスグレー朝日の論説員か!」とつっこまれても、
「登坂淳一、目指していますから」とスムーズに返せるように。
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でも、AとFすまん。
Fが「デブもハゲも白髪も目くそ鼻くそだろ」と言ったとき、
「じゃあ、俺は目くそ〜」とか言っていたが心の中ではこう思っていました。
そっちは普通にウンコじゃなかろうか、と(笑)。
でも、まあ結局、みんな糞ってことなんだけど。
また、飲もうな、糞ども!
※AとF、貴様らがなんか書けって言うから書いたよ。あはは。