減圧症になったら?2
以前、減圧症になった場合の対応策として、
《DAN JAPAN》に加盟するのがベストと書いた。
http://diving-commu.jp/divingspirit/item_2144.html
これを読んだ方から「こんな素晴らしい組織があったとは
知りませんでした」というようなメールを何通かいただいた。
しかし、勘違いしてほしくないのは、
これは現実問題としてベストな選択ではあるが、
この救援体制が万全であるとは言っていない。
むしろ、理想とは大きくかけ離れていると言っていいだろう。
まず、《DAN JAPAN》に加入していないと「緊急ホットライン」が
利用できず、
窓口も平日の限られた時間にしか電話はつながらないのでは、
そもそも論でいけば、救援組織として疑問符が付く。
DANインターナショナルが、
すぐに地域コーディネーターに連絡をとって最善策を連絡し
手配してくれるのと大違いだ。
事故は「未然に防ぐ」のが大事なのは当たり前だが、
同時に「起こった場合の救援体制」も考えなければいけない。
しかし、予算やマンパワーなどいろいろ同情すべき点があるが、
現実として、日本のダイビング界に万全な救援体制というものがない以上、
我々ダイバーは「未然に防ぐ」を真剣に考えた方がいい。
と、お堅いことを書いてきたが、
何もそんなに難しいことを言っているわけではないのだ。
せめて、ダイブコンピュータが指し示す数字や
「連日の反復」、「高所移動」、「体調の悪さ」などのリスクを理解し、
ただガイドに付いていくだけのダイビングをやめて、
自分の頭で考えて、正しい潜り方を知ってほしいと思うのだ。
※「正しい潜り方」については、いずれ書きます。