減圧症になったら?2

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以前、減圧症になった場合の対応策として、
《DAN JAPAN》に加盟するのがベストと書いた。
http://diving-commu.jp/divingspirit/item_2144.html

これを読んだ方から「こんな素晴らしい組織があったとは
知りませんでした」というようなメールを何通かいただいた。

しかし、勘違いしてほしくないのは、
これは現実問題としてベストな選択ではあるが、
この救援体制が万全であるとは言っていない。
むしろ、理想とは大きくかけ離れていると言っていいだろう。

まず、《DAN JAPAN》に加入していないと「緊急ホットライン」が
利用できず、
窓口も平日の限られた時間にしか電話はつながらないのでは、
そもそも論でいけば、救援組織として疑問符が付く。

DANインターナショナルが、
すぐに地域コーディネーターに連絡をとって最善策を連絡し
手配してくれるのと大違いだ。

事故は「未然に防ぐ」のが大事なのは当たり前だが、
同時に「起こった場合の救援体制」も考えなければいけない。

しかし、予算やマンパワーなどいろいろ同情すべき点があるが、
現実として、日本のダイビング界に万全な救援体制というものがない以上、
我々ダイバーは「未然に防ぐ」を真剣に考えた方がいい。

と、お堅いことを書いてきたが、
何もそんなに難しいことを言っているわけではないのだ。

せめて、ダイブコンピュータが指し示す数字や
「連日の反復」、「高所移動」、「体調の悪さ」などのリスクを理解し、
ただガイドに付いていくだけのダイビングをやめて、
自分の頭で考えて、正しい潜り方を知ってほしいと思うのだ。

※「正しい潜り方」については、いずれ書きます。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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