ダイビング始める! その2
Dコミュスタッフ・ダイビングの始め方
今回は、『マリンダイビング』の「スキルアップ寺子屋」連載でもお馴染みの
和尚の中身、ダイビング歴14年のテラ編
動機は「女っけのない海なし県生活の反動」
女子から黄色い声援を受けるサッカー部や野球部。
テラ青年はうらやましかったのだ。
こんがり焼けた肌にロン毛をなびかせ、湘南の海でサーフィン。
埼玉県に生まれ育ったテラ青年は海に憧れていたのだ。
剣道に明け暮れた学生時代、鬱積していた浪人時代。
テラ青年ははじけたかったのだ。
そんな理由から、
テラ青年は大学に入学したら「海系のサークルに入ろう!」と心に決めていた。
決定打は「きれいな先輩」
ヨットやサーフィンなどいくつか回ってみたもののしっくりいかず、
そんなときに声をかけられたのが「法政大学アクアダイビングクラブ」。
こんがりと焼けたきれいな先輩に吸い寄せられて話を聞くと、
「マジメにやっている」、「練習もある」という言葉が、
逆に根がマジメな自分に(本当ですよ・笑)しっくりきて入部。
しかし、いざ入部してみると、マジメという域を超えて、
この学連に所属しているクラブは変態的な体育会系。
テラ青年には特殊なダイビングの世界が待っていた。
※その後の法政アクアの活動は過去日記に詳しいです。
■ダイバーデビューの思い出
■ダイビングの原点
■法政アクアのおもひでぽろぽろ
■新入生歓迎会
■アクアの練習
■夏合宿・序章
■夏合宿・器材運び
■夏合宿・完結
体育会系の偏見ダイバー
変態的な体育会クラブで活動したテラ青年は、
3年になったころにはすっかり偏った考え方の変態ダイバーに。
テラ青年は心のどこかで「うらやましい」と思いつつも、
ダイビングショップのダイバーを本気で「だませれている人たち」だと思っていた。
というのも、器材はクラブが持っていたし、
練習ではガイドを頼まないので
ダイビングフィーも近場の海なら1日0〜3000円くらい。
1万円とか2万円を払っている人たちは
かわいそうな人たちだと本気で思っていたのだった。
しかし、ショップで始めたゴット姉さんやまこ社長などは、
逆に僕らのようなダイバーを「もの好きなダイバー」だと思っていたそうで(笑)、
今ならその気持ちはよくわかる。
安く潜るだけが価値ではない。
1万とか2万払ってものんびり楽しく潜りたい。
特殊な始め方で見えたこと①
体育会系で良かったのは、
ダイビングに必要な基礎固めがしっかりできたこと。
理屈をしっかりと理解し、できるまでとことん反復練習。
おかげで、イントラやガイドがいなくても
バディ同士で計画して潜るスキルが身に付いた。
ここで得た知識はそのまま『マリンダイビング』の記事として通用したのだから
学生ダイビングのクラブもなかなかのレベルだ。
最初にスキルが身に付いたことで、
以後どんな海でも快適に潜ることができるようになり、
今となっては感謝している。
商業ベースでは、
辞めてしまう人が出てくるような厳しい練習はできないだろうが、
やはり最低限できなくてはならないスキルがある。
簡単にCカードを取得できることは、
その場では嬉しいことかもしれないが、
きちんとスキルが身についていなければ、
ダイビングが、危ない、疲れる、辛いものとなってしまう。
スキルを身に付けるかどうかは、
ダイビングが重労働になるのか、
お散歩になるのかの分かれ道。
これからダイビングを始める方は、自分が受ける講習で、
以下のようなスキルをしっかりやっているかチェックしてほしい。
http://www.padi.co.jp/visitors/shoplist/sl_select_05.asp
「〝安全〝至上主義」のダイビングクラブはときに楽しさを奪うが、
「〝楽〝至上主義」のショップやサービスはときに安全を奪う。
その中間がいいと思うのだが、
どちらがいいかといわれれば、
そのおかげで和尚が憑依することにもなったわけだし、
安全を奪われるよりは厳しくされて良かったとだと思う。
特殊な始め方で見えたこと②
学生のころのダイビング代を考えれば、
お店を通じてのダイビング代は高い。
これはお店の料金が高いと言っているわけではなく(これ以上安くなどできない)、
ショップや現地サービスだけでなく、
友人とセルフダイビング、サークル運営など、
いろんなダイビングスタイルを模索して欲しいということ。
ガイド付きもおもしろいし、
ショップの雰囲気で潜るのもおもしろいし、
恋人2人で潜るのだっておもしろい。
つまり、いろんな選択肢があるということだ。
これからダイビングを始める方も、
始め方やその後の潜り方には、
いろんな料金、いろんなダイビングスタイル、いろんな選択肢があるので、
ぜひ比較検討し、納得してダイビングを始め、
納得してダイビングライフを楽しんでほしい。
夏合宿の集合写真