ホントにあった怖い話★2位 恫喝
■yukiさん(女性)
まだバリバリのOLをしてた頃、
勤めていた会社の親会社がハワイ・ホノルルにホテルを建てた。
卒業旅行で行った時に現地ガイドから
「廃業した病院跡地でまだ買い手が見つからない」と言われた「そこ」だった。
安くて社員向けにハワイツアーが企画され、まさにそのホテルに泊まったときのこと。
クタクタになってホテルに戻り、シャワーを浴びてベットに入って電気を消す。
すると、バスルームから水の音が。
しかし、私はシングルルームで他に人がいるはずもなく……。
しかし、確かに自分のいる部屋のバスルームから聞こえる。
で、バスルームに行ってみると音もしない……。
2、3回この繰り返しをして、私はついに切れる。
また水の音がする! 許せない! 絶対許せない!
バスルームの扉を開け、
「寝るんだから静かにしろ!」ともちろん日本語で誰もいないのに怒鳴る。
ベットに戻っても怒りが収まらず寝られない。
しばらくすると、あれ? 気がつけば水の音がしない!
よしよし! さぁ寝るぞ! と安心して眠りに着いたのでした。
帰国後この話を同僚にしたら「ハワイの幽霊を日本語で恫喝した」と言われ、
「あれは幽霊の仕業だったのか」とそこで初めて気がついた……。
途中まで幽霊にビビって読んでいましたが、
幽霊を恫喝するyukiさんが一番怖いかも……。
怖い話なのに、思わずニヤリとしてしまいました。
多くの方が恐怖におののく霊体験を送っていただいた中、
違った意味でホントにあった怖い話ということで2位(笑)。