下手なのにベテラン風

「とてつもなくビビリなのに、ガイドさんに放っておかれてしまう」

一緒に潜ったとあるダイバーからそんな嘆きを聞いた。
本人の実力とは関係なく、勝手に”上手な人”とか”ベテラン”とみなされ、
水中で野放しにされてしまうとのこと。

かくいう自分も「この人は放っておいても大丈夫な人」と
勝手に決めつけていたので、なぜ、そう思ったのかを考えてみると、
そのダイバーが一眼レフカメラを持って潜っていたからだ。

本格的なストロボ付きのいかついハウジングに入った一眼レフセット。
このカメラを持っているだけで、
何となく”こいつはやるな”モードになってしまうのだ。

ストラディバリウスを持っているのを見ただけで、
すごいバイオリニストと思ってしまうようなものか。

しかし、このダイバーに聞くと、
ただお店の人にすすめられるがままに買っただけとのこと。

このように、つい”こいつやるな”と思ってしまうアイテムをあげてみよう。

バックマウントBC、ロクハン(6ミリ半のウエットスーツ)、ジェットフィン、
ダークバスター(ライト)、海女さんっぽい一眼マスク、リール、バンダナ
などなど。

以上のものを身につけていたら、
“こいつやるな”と思われる可能性があることは肝に銘じておこう。

ちなみに、こんなシグナルはどうだろう?

タンクにウエイトをつけている、車に純酸素を積んでいる、
ワンボックスを開けたらシートが敷かれている、ハーネスのみ、ダブルタンク
などなど。

こんなダイバーは、疑う余地なく、ほぼ確実に”こいつやるな”ダイバーな気がする。

\メルマガ会員募集中/

週に2回、今読んで欲しいオーシャナの記事をピックアップしてお届けします♪
メールアドレスを入力して簡単登録はこちらから↓↓

writer
PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
http://safedive.or.jp/
〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
  • facebook
  • twitter
FOLLOW