下手なのにベテラン風
「とてつもなくビビリなのに、ガイドさんに放っておかれてしまう」
一緒に潜ったとあるダイバーからそんな嘆きを聞いた。
本人の実力とは関係なく、勝手に”上手な人”とか”ベテラン”とみなされ、
水中で野放しにされてしまうとのこと。
かくいう自分も「この人は放っておいても大丈夫な人」と
勝手に決めつけていたので、なぜ、そう思ったのかを考えてみると、
そのダイバーが一眼レフカメラを持って潜っていたからだ。
本格的なストロボ付きのいかついハウジングに入った一眼レフセット。
このカメラを持っているだけで、
何となく”こいつはやるな”モードになってしまうのだ。
ストラディバリウスを持っているのを見ただけで、
すごいバイオリニストと思ってしまうようなものか。
しかし、このダイバーに聞くと、
ただお店の人にすすめられるがままに買っただけとのこと。
このように、つい”こいつやるな”と思ってしまうアイテムをあげてみよう。
バックマウントBC、ロクハン(6ミリ半のウエットスーツ)、ジェットフィン、
ダークバスター(ライト)、海女さんっぽい一眼マスク、リール、バンダナなどなど。
以上のものを身につけていたら、
“こいつやるな”と思われる可能性があることは肝に銘じておこう。
ちなみに、こんなシグナルはどうだろう?
タンクにウエイトをつけている、車に純酸素を積んでいる、
ワンボックスを開けたらシートが敷かれている、ハーネスのみ、ダブルタンクなどなど。
こんなダイバーは、疑う余地なく、ほぼ確実に”こいつやるな”ダイバーな気がする。