ダイビング危機一髪 前編
ダイビングがそんなに危険なものだとは思わないが、
潜る前にほんのちょっとキュッと気持ちを引き締めることと力量の範囲内で潜ることが大事。
ということで、以前も紹介したが、自分の力量をわかっておらず、
完全に人任せなダイバーが潜るとどうなるかというダイビング危機一髪動画を再度ご紹介。
夏のトップシーズンに潜り倒す前に、キュッと気を引き締めるきっかけにしてください。
■バハマの危機一髪動画 ※日本語訳が動画の下にあります。
http://www.youtube.com/watch?v=W30cufYc_ZI
【動画上の日本語訳】
※拙い英語力ですので、細かいニュアンスはご勘弁を。
バハマでダイビング。ボート上で、ダイブマスターが
「アドバンス・ダイバーは100ft(30m位)まで」と言い、
我々メンバーのうち3人が手を上げる(つまり、3人がアドバンス?)。
傾斜のきついドロップオフなので厳密な中性浮力のスキルが求められる。
100ftまで来たときのこと。2人の男性ダイバーが、
彼らが守るべき水深70ft(21m位)を超えて(つまり、OWダイバー?)
深場に向かっている!
あの二人、頭、おかしいんじゃね?
ダイブマスターは我々や彼らを残して、ドロップオフの上へ行ってしまった。
仕方なく、私はその二人のダイバーをチェックしに行くことに。
彼らは撮影に夢中で残圧チェックはしている様子なし……。
そこで、彼らに「残圧チェックして〜」のサインを送るがノーリアクション。
仕方がないので、自ら彼らのゲージをチェックすることに。
一人は残圧700psi(50気圧未満)、もう一人は400psi(30未満)。
ここは150ft(45㍍位)なのに! これでは3分もエアがもたない!!!
私は「止まれ」のサインと出し、浮上を開始。
そして、彼らのカメラを取り上げた。
私は彼らのBCからエアを排気。しっかりホールドしあった後、
自分のBCに給気しつつ彼らを水面まで運んでいく。
およそ2分半後、水深4.5㍍のところでついにエア切れ!
今日の彼らは本当にラッキーだった。
これでバディって言えるの? というか、12歳なんかいっ!!
どうか、自分の力量の範囲内で潜ってください。
水深のルールを守らず、カメラに夢中で残圧チェックもしないダイバーは、
誰がどう見ても問題だとわかる。
注目すべきは、ダイバーを置いてさっさと行ってしまうダイブマスターの存在。
日本ではまずあり得ないかもしれない。
しかし、欧米人ダイバーのコメントを見るとわかるように、
ダイブマスターはあくまで案内人で、
残圧や水深の管理はダイバーが行なうものという意見も多い。
つまり、ここから得る教訓は、改めて自己管理の徹底をはかることはもちろん、
ガイドにおんぶにだっこのダイビングはやめましょう
ということなのかもしれない。