フルフェイス・マスク
こんにちは。”元”キャピキャピダイバーの須賀潮美です。
(テラ:ひ〜、バレてる〜!!!)
先週は品川のオフィス街に出現した「青い隠れ家」を訪問しました。
今週は4日から銀座に出現するガラパゴスを訪れる予定です。
鍵井靖章さんと古見きゅうさん、パワーあふれる2人の写真展、
皆さんもぜひ足をお運びください。
さて、今回は水中リポーターの必需品であるフルフェイスマスクを紹介します。
水中では話ができないのがダイバーの常識だが、
フルフェイスマスクを装着すれば、レギュレーターをくわえなくても呼吸ができ、
普通に話すことができる。
日本テレビの生中継では、開発されたばかりのフルフェイスマスクを使い、
初めて海中からのリポートも行った。
私が使用しているのは、ダイブウエイズ社製のフルフェイスマスク。
製作者である同社の武田社長によると、
もともとは消防士が火災現場で使うマスクを水中で使えるように改良したそう。
私は開発当初からの使用者として、あれこれ意見を言わせてもらった。
最初に改良してもらったのが、耳抜き用のパッドを付けてもらうこと。
フルフェイスマスクは手で鼻をつまむことができないことから、
鼻を押さえ耳抜きするためのパッドを付けてもらった。
初期型のフルフェイスマスク。隣でピースサインをするダイバーは、
後に「ニュースステーション」でメインカメラマンとなる中川隆さん
現在のフルフェイスマスクは、初期型のものをさらに改良した2号機。
前面ガラスは割れにくいアクリルになり、接着部分はフレームで強化され、
横顔が見えるようにサイドもアクリル面になった。
初期型との大きな違いは、スノーケルが付けられたことだろう。
初期型マスクはレギュ呼吸しかできないことから足の立つ場所でもタンクが必要だったのが、
2号機ではタンクから解放され、もちろん安全性も高まった。
さらに隠された工夫が随所に施されている。
アクリル面の曇りをエアで飛ばすエアレーション、
マスク内の水をワンタッチで排水する排水弁、
エマージェンシー用に外部からオクトパスを接続する機能もある。
改良された2号機。身体の周りのブルーのケーブルは、音声集録用のもの
フルフェイスマスクは、海外や他のメーカーからも出されているけれど、
ダイブウエイズのものはダイバーの顔がはっきりわかることから、
撮影現場では圧倒的な人気だ。
最近では、イギリスのBBC放送でも使用され、なんと『タイタニック』の
ジェームス・キャメロン監督の最新作『サンクタム』(9月公開)にも登場する。