お得に旅をする方法 〜円高差益〜

なんだか円高が続いていますね〜。輸出産業には厳しいと思いますが、
消費者にとってはプラスの面も。特に旅行は海外へ行くわけですから、
円高のメリットをダイレクトに感じられます。

そこで、円高がどれくらい進んでいるのか、2001年の平均値と比べてみることに。
貨幣価値や物価については、
トリップアドバイザーの「旅行者のための物価指数」を見ていただくとして、
そのへんを考えず10年前と比べてどの通貨が一番、
円高率が高いのかで並べたのが下の図です。


為替レートは東京三菱UFJ銀行のTTSを採用しています

1位はメキシコ。

物価を考えないと、何と10年前の半額で同じものが買えるということに。
10年前、1個60円だったタコスが30円で食べられるわけです。
ラパスやコスメル、ソコロなどのダイビングエリア、
カンクンやロスカボスなどのリゾートエリアは今が行きどきといえそうです。


メキシコ屈指のダイビングリゾート、コスメルのチャンカナブ国立公園。
ここのビーチダイビング、面白いです!

アメリカドルも39%の円高
になっています。

ドルを使うダイビングエリアといえば、なんといってもパラオ。
12月28日からデルタ航空の直行便が再開する予定ですし、盛り上がってきそう。
これからいいシーズンになりますし、個人的には一番行きたいエリアですね。
ほかにもグアムやサイパン、ロタ、ヤップ、ポナペなどでアメリカドルが流通しています。


パラオの居心地のよさ抜群! そしてナチュラル感も。
写真は体験ダイビングでよく使うガルメアウス島

円高になると仕入れが安くなるぶん、旅行会社のパッケージツアーも安くなるはず。
ところが、それほど旅行代金が安くなっているという感じはしません。
これは大手旅行会社の場合、半期ごとに旅行をつくるため。
また円安に転じた場合の保険として、
円高ぶんそのままツアー料金から引くことはできないからです。
とはいえ、円高になると旅行会社の前にあるラックやホームページには
「円高差益還元!」なんて銘打ったお得なツアーが出ていたりします。

円高のときは、ホテルやアクティビティの料金を直接ドルで支払うのがお得

旅行会社に安くおろしているホテルもありますが、
これくらい円高になると直接予約したほうが安くなるケースも多いと思います。
直接相手とコンタクトをとると、現地でやり取りした担当者に会えたり、
思わぬプレゼントがあったりなんていうことも。
僕もメールで何度もやり取りしたホテルに行ったら
「すごく気にいってくれたみたいだから部屋をアップグレードしておいたわ」
と言われたことがあります。

直接やりとりするのが面倒な場合でも、
最近はオンライン旅行会社という便利なものがあります。
ホテルとつながっているので、24時間、空室照会からそのまま予約ができます。
エクスペディアやホテルズドットコムなどの旅行会社は、
ホテルの料金が円高と連動している
のもポイント。

もちろん旅行会社のパッケージツアーには”ダイビング付き”というお得なオプションがあって、
これはダイバーにとってありがたい存在。
そのへんは計算してうまく旅行を組み立ててみてください。

※1000円をアメリカドルに両替した場合、このくらいお得です……大したことない?
円高差益、10年前との比較

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PROFILE
ビーチリゾートをメインにしたトラベルライター。
50以上の国を訪れた経験を生かし、旅行ガイドブックや旅行雑誌などを制作している。
編集プロダクション「アトール」所属。
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