フィリピンの浅瀬で撮影しようと思ったら、でっかい魚がきてビビった話

7000以上の島々からなるフィリピンの西端に浮かぶパラワン島。
その北部には美しい海が広がり、点在する小さな島のいくつかはリゾートホテルになっています。

そのなかでも30年以上という長い歴史を誇るのが、ミニロック・アイランド・リゾート
黒大理石の奇岩に囲まれた静かな湾に、ひっそりとたたずむ50室のプチリゾートです。

ミニロック・アイランド・リゾート

隠れ家のようなロケーションとつかず離れずの絶妙なサービスが生み出す居心地のよさが魅力です

このリゾートは毎日、さまざまな遊びを用意してくれていて、アイランド・ホッピングやラグーンでのシーカヤック、スノーケリングなどアクティブに過ごせます。
もちろんリゾートやビーチクラブでのんびりしたかったらそれもOK。
いや、ほんと快適です。

そんなアクティビティのひとつに、フィッシュフィーディングがあります。
リゾートの桟橋からエサをやるのですが、スタッフに聞いたところ「ジャックフィッシュがくるよ」とのこと。

ジャックフィッシュといえばギンガメアジ。
「桟橋の下にギンガメの群れか~。それはいいかも」と、期待して撮影することにしたのです。

桟橋の下のジャック・フィッシュ

桟橋の下にウヨウヨと黒くてデッカイ魚が。餌付けの良悪は置いておいて、なかなか贅沢な状況

桟橋の周辺は潮がひいていたこともあって水深1mほど。
カメラマンはカメラを片手に、海パン一丁で海の中へ入っていきます。
それを見ながら餌付けスタッフが、魚の切り身を投げる。
その瞬間、ドゴッ!ドッゴーン! という衝撃音があたりに響きわたりました。

陸上からだとよくわからなかったんですが、黒くて大きな魚がエサめがけて突進しているんです。

桟橋の下のロウニンアジ

すごい勢いで突っ込んでくるロウニンアジ。轟音が鳴り響き迫力たっぷり!

「おー、怖えー。これロウニンだよ」
カメラマンが顔をあげて叫んでいます。

いや、ダイビングで見るロウニンアジは、凛としていてカッコいいですよ。
それはそうなんですが、そこは水深1m以下の浅場。
1m近いロウニンアジが10数尾、狂ったように行き交うなかに水着だけで浮いているって、意外と怖いみたいです(笑) 
まあ、ヨーロピアンゲストはスノーケリングで喜んでいましたが。

後から聞いたら、フィリピンではギンガメアジもロウニンアジもメアジも、アジなら何でもジャックフィッシュなんだそう。
しかし実際、すごい迫力でしたよ。
もちろん人間に噛みついたりはしないので、皆さんもスノーケリングでぜひ!

南国のカラフルな魚たち

ほんとはこんな感じのカラフルな写真が撮りたかったんですけどね……

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PROFILE
ビーチリゾートをメインにしたトラベルライター。
50以上の国を訪れた経験を生かし、旅行ガイドブックや旅行雑誌などを制作している。
編集プロダクション「アトール」所属。
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