伊東の花咲く丘、期間限定の五島根でダイビング!

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こんにちは!三宅健史(たけちゃん)です。

今回は、「期間限定」でオープンしている東伊豆・伊東の五島根でダイビングをしてきました!最近SNSでも注目されており、昨年は人気が高まりすぎて潜れる期間が延びたほどです。

伊東と言えば、ソフトコーラルにハナダイ、ダイナミックな地形に魚影!

と以前の記事でも書かせていただきましたが、五島根はそれぞれの特徴をさらに一段階パワーアップさせたようなポイントのイメージです。五島根のポイントは、北・中・南とありますが、個人的に注目しているのは、緑のナンヨウイボヤギが多く群生する南のポイントです!

みなさーん! 緑のナンヨウイボヤギをよく見たことはありますか?

ないですよね(笑)。

ナンヨウイボヤギには、橙、黄、緑の三色があります。よく見ると筒状の(さや)から触手が花のように咲き伸びていますが、わかりますか?この触手が咲くか咲かないかが大きなポイントになります。ナンヨウイボヤギ自体は、伊豆エリアや三浦などで普通に見られますが、伊東では緑のナンヨウイボヤギが群生しているポイントがあります。ここは唯一無二の見応えがあり、とても希少なエリアとなります。

※マクロでこれ撮っている人、見たことありませんね。笑

まずは今回お世話になったショップさんのご紹介ですが、前回の伊東の記事同様、ダイブファミリーイエローのヒデさんです!

左が三宅、右がヒデさん
※ダイブファミリーイエローのポーズです!皆さんマネして流行らせてくださいね!笑

そしてなんと!NEWスタッフが加わりました! ユーモア溢れる肝の据わった元気っ子、増田彩さん(まっさん)にもお世話になりました♪

左がまっさん、右が三宅
※30歳でこのポーズはぎりぎりきついですね。笑

伊東の期間限定ポイント「五島根」とは?

さて本題の五島根ですが、「ごとうじね」と読み、漁港から船に乗って10分ほどで到着するポイントです。5月中旬からオープンし、2023年は9月15日まで潜ることができます。
(今年も延長してくれると嬉しいですねえ、延長してくださいねえ、心の声)

伊東にはボートポイントがいくつかありますが、その中でも五島根は一番外洋に位置しており、潮当たりもよく、回遊魚が多く見られます。期間限定でダイバーの入る時期が限られていることもあり、ソフトコーラルが元気なのが特徴的です。特に南のポイントのナンヨウイボヤギの群生は見ごたえがあります。

あ、触手が咲いていたら、ですね(笑)。

<ポイントマップ>

緑のナンヨウイボヤギが咲く丘、五島根南とは?

五島根南のブイから潜降してすぐ近くに小さな根頭があります。トップが8mなので浅い水深でナンヨウイボヤギの群生が見られます。見られます、と言いましたがナンヨウイボヤギが触手を咲かせているか、咲かせていないかで大きく見え方が変わります。咲いていないと一つひとつは太い枝の集まりにしか見えません。

次の写真の右隅を見ると、少し緑色が濃い箇所がいくつかあります。触手が出ていないため、枝の部分が露出しているのが見てとれると思います。

触手が出る条件をヒデさんに聞くと、潮が入って流れていたり、水中が暗かったりする方が出やすいと言っていましたが、まだまだ観察が必要そうでした。ただ一つ、触手を出させる絶対的な条件があると言っていました。

「100%信じ抜いてポイントへ向かうこと!!!!!」

え?精神論ですか?

ポジティブメンタル強者と一緒のチームだと安心ですね(笑)。

西伊豆エリアのソフトコーラルはことごとく萎えさせ、触手を出させない伊東の看板娘さんも一緒に潜りましたが、見事3本目は満開を見ることができました!いい潮も入ってきており、キンギョハナダイも群れていました!

ナンヨウイボヤギの群生に焦点を合わせて緑豊かな地球らしい写真を撮影してもよし、ピンク糸のソフトコーラルとハナダイを多く絡めて撮影してもよしですね。

個人的には、上から俯瞰で丸い地球らしく撮るのが好きなので、この構図でも一枚撮りました。

色とりどりの花のようなソフトコーラルとナンヨウイボヤギが 潮に当たって咲き誇り、そこに立つと自然の中での生命の営みを感じ、心が穏やかな気持ちに包まれることでしょう。ここは時間を忘れて、夢中になって過ごすことができる特別なところです。この鮮やかな海の中で、心は言葉を超えた感動に包まれます。

是非、まずはワイドで撮影してほしいポイントですが、ナンヨウイボヤギと絡めてマクロで撮影しても楽しいかと思います。ただ先に書いた通り、触手が出ているのは流れているときが多いので、流されながらの撮影になります。流れに逆らって泳ぎながらマクロの撮影をするのは、難易度が高いですよね(笑)。

見てください、キンギョハナダイも流れが辛すぎてナンヨウイボヤギの陰に隠れるほどです。

ナンヨウイボヤギのポイント以外では、近くの少し深場30mにキシマハナダイがいたり、水深25mほどにはソフトコーラルとクロホシイシモチが群れていたりするポイントもあるので、ほかでも十分楽しむことができます。

彩溢れる森で踊るハナダイとダイバー

五島根南は浅場でも楽しめるため、2本目や3本目に行くのがおすすめです。なので、1本目は五島根北で遊ぶのはどうでしょうか? 今回は潜り慣れたメンバーだったので、五島根の北から少し泳いだヒデさんの好きなポイントに連れて行ってもらいました。水深は30mを超えるのですが、ソフトコーラルとサクラダイの雌が多くて見応えがありました。伊豆らしい光景ですよね。

ここまで泳がなくても、もっと手前の20m前後の水深でもかなりの量のキンギョハナダイが群れています。
ダイバーさんがライトを持っていると画角に入れたくなりますね。スケール感やダイナミズム、視覚的な魅力が加わるのでどんどん入ってきてほしいと僕は思います!

上がった後の船の上では、あそこのキンギョハナダイの量やばくない?! あそこでずっと遊んでいられるね!! といった会話もあるほどみんな大興奮でした。

予定していなかった伊東ダイバーズデーが楽しすぎた

今回、6月16~17日で伊東を訪れたのですが、なんと17日には伊東のダイバーズデーが開催されていました。例年だと5月に開かれていますが、今年は海況が悪かったようでこの日に変更になったようです。
漁港には、ダイビング器材のメーカーさんや伊東漁港の方々が溢れ、お祭りムードでした!

無料で器材のモニターができたり、無料の魚介BBQが提供されたり、海の中で宝探しをしてくじを引かせてもらえたり 。え? こんなに楽しいイベントなの?と、とても新鮮でした。

ダイブファミリーイエローチームは、水中写真を楽しみたい方が多いので誰も宝探しはしないでしょーって前日話題になっていたようですが、いやいや、宝探しでわくわくしない人間おらんやろ!!!
ということで僕は取材や写真を撮ることも忘れて、砂地を徹底的になぞり、岩場の隙間を覗き、全員が安全停止している間も一人でブイの周りをぐるぐる回って探し続けました。

結果、1個見つけました!!! 1個だけ…、お恥ずかしい……(笑)。

ボートに上がると、なんと、ほとんどの方が石を見つけていました。中でも金の宝を見つけた方もいて、結果、一番石を見つけたチームだったのではないでしょうか?
ダイブファミリーイエローさんは、水中写真から宝探しまでサポートしてくれます! なんて心強い(笑)!!

みんなでお宝を持ってくじを引きました。TUSAのバックに干物セット、帽子、ウォータープルーフバック、鯖缶などたくさん景品を貰いました!
個人的には金の石やブラックの石など特別な景品が当たる石を探していたので、悔しいです!!!!!!!!

来年、誰か一緒に挑戦しませんか(笑)?

さて、最後になりましたが、
今回は、前回の伊東の記事を読んで来てくれたお初の方と、伊東に来たらよく会う仲良しメンバーでした!左から、
・自由気ままに日本、海外の海を潜りまわってる同い年ダイバーゆうすけ
・西のソフトコーラルを萎えさせることで有名な伊東の看板娘さえちゃん
・水中写真にストイックなアスリートダイバーやすよさん
でした!いつも楽しい時間をありがとうございましたー!!

期間限定の五島根いかがでしたでしょうか?あっという間に潜れる時期は終わってしまうのでお急ぎをー!
それでは、みなさんと伊東の海でお会いできるのを楽しみにしていますね~!!

取材協力:ダイブファミリーイエロー

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PROFILE
2016年の秋にダイビングCカードを取得。
海嫌いから海好きへと転じた海狂い変わり者。現在は休みの日に伊豆や沖縄に通い、いろどりあふれる海の世界にのめり込んでいる。「ダイビングをしたことない人にも海の彩を通じて伝えられるものがあるのでは」という想いを持って活動を続ける。
海の魅力を広く発信するために、2022年はmic21のアンバサダーモデルを務めた。
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