葉山でアヤニシキが放卵中!見頃は1ヶ月間。幻想的な小さな世界

神奈川県・葉山の海が今、季節ならではの美しい光景で彩られている。ダイビングショップNANAの佐藤輝氏によると、年に1度のアヤニシキの放卵(※)が観察できているそうだ。
※実際はアヤニシキは植物なので胞子を放出しているのだがその見た目から通称「放卵」と呼んでいる。


アヤニシキの放卵は今がピーク

アヤニシキは、鮮やかな紫色が特徴の紅藻類で、冬から春にかけて繁殖し、抱卵時にはピンク色の胞子がつく美しい海藻だ。ダイビングショップNANAが昨日投稿した動画でも、その幻想的な放卵の様子が確認できる。アヤニシキの美しい紫色の葉の上に、優しいピンク色の胞子がつく様子は、まるで海中に花が咲いたよう。この時期ならではの風物詩だ。この放卵のシーンは、あと1ヶ月ほどが観察のチャンスとのこと!

また、佐藤さんによると、かつてアヤニシキは葉山では見られなかったそう。ここ3年ほどの水温の上昇により増えたという。しかし一方で同じ海藻のカジメは減少しているそうだ。水中の生態系が、刻一刻と変わりつつあることもまた事実。

葉山はマクロ生物好きなダイバーにとっては絶好の海。これから水温が下がるにつれてウミウシシーズンも到来する葉山。美しい海藻とともにウミウシたちとの出会いも楽しみのひとつだ。この時期ならではの彩り豊かな葉山の海を、ぜひ堪能したい。

カエルアンコウ

カエルアンコウ

アカホシカクレエビ

アカホシカクレエビ

情報提供:ダイビングショップNANA

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