知っているようで知らない素朴な疑問~ウエットスーツってどうやって洗うの?~

ウエットスーツってどうやって洗うの?

知っているような、知らないような……言われてみれば、わりと深く考えることなく、なんとなく洗っている人が多いのかもしれません。

そこで、ウエットスーツの老舗ブランド・モビーディックの植松恵利さんにお聞きして、洗い方から保管の仕方まで、そのポイントをまとめました。

mobbysのウエットスーツ

エグジット後、すぐ洗う

まず、海から上がってすぐに洗うこと。
水、またはぬるま湯で付着した砂、塩などを落とします。
寒いかもしれませんが、熱いお湯を使うと、接着面の剥れや色褪せ、生地の傷みに繋がる恐れがあります。

軽くこするように洗う

ゴシゴシ洗わず、水をかけながら軽くこする程度の力加減で洗います。
ここでファスナーに付着している塩や砂は流しましょう。

帰宅後はしっかり塩抜き

お風呂の湯船などに、水(またはぬるま湯)をため、表裏をジャブジャブと軽い力加減でもみ洗いします。
また、ファスナーを開け閉めして、ファスナーに絡んでいる塩を落として塩かみを防ぎます。

その後、しっかり“塩抜き”することがウエットスーツを長持ちさせるポイント。
塩が残っていると、生地(ゴム)の硬化を招き、結果、保温性が低下したり、生地がひび割れたりしてしまいます。

具体的には、スーツを裏返して2時間程度つけ置きします。
裏返しにするのは、裏地には日焼け止めやカラダの油分などが付着しているためです。

直射日光を避けて、型崩れしないように保管

洗った後は、直射日光を避けて、裏・表、両面をしっかりと乾燥させましょう。
この際、細い針金ハンガーなどではなく、専用または太めのしっかりとしたハンガーを使用すると型崩れしません。

乾燥後は直射日光の当たらない風通しの良い場所で保管をしてください。
保管の際の注意は、長い時間折り畳んだままにしたり、濡れたままにしないこと。
シワや色移りの原因となるだけではなく、雑菌の繁殖や生地の劣化に繋がります。

以上、おさらいの部分も多かったでしょうが、意外と知らないこともあったのではないでしょうか。

お風呂の残り湯などを使い、しっかり塩抜きして、愛用のウエットスーツで長く潜りたいですね。

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.co.jp/profile/
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
http://safedive.or.jp/journal
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