RGBlue(アールジーブルー)が水中ライトの概念を変える

RGBlue(アールジーブルー)企画特集

エーオーアイジャパンから2013年4月に発売された水中用ライト・RGBlue(アールジーブルー) System 01

このライト、今までの水中ライトとはコンセプトの時点から違うものになっています。
つまり、従来の水中ライトの概念を変える水中ライト。

ではどういった部分が特徴的なのか、分かりやすく解説いたします。

■構成・文/いぬたく
■写真提供:エーオーアイジャパン

水中ライトは明るければいいってわけじゃない

RGBlueの設計思想のもとにあるのは、「光のクオリティにこだわり、水中の色を自然に再現すること」。

これは、近年の水中ライトの流行りとも言える「とにかく明るいライトを」という風潮には乗っていないことを意味します。
つまり、ルーメン数の勝負ではない、ということですね。

この「自然な色」というのは、色温度で表されます。
一般的なLEDライトと比較した、以下のカラーチャート写真が分かりやすいのではないでしょうか。

一般的なLEDライトで照らしたカラーチャート(色温度:7000K)

一般的なLEDライトで照らしたカラーチャート(色温度:7000K)

一般的なLEDライトで照らしたカラーチャート(色温度:6000K)

一般的なLEDライトで照らしたカラーチャート(色温度:6000K)

RGBlueで照らしたよるカラーチャート(色温度:5000K)

RGBlueで照らしたよるカラーチャート(色温度:5000K)

特に海中で色が失われる赤系の色を見比べてみると、RGBlueで照らした場合に赤色がはっきりしているのが分かるのではないでしょうか。

一般的に、色温度というのは、青い(寒色系の)色は高く、赤い(暖色系の)色は低くなります。
これまでの明るさを追求したLEDライトの場合、どうしても青っぽい色になることが分かるかと思います。

RGBlueの色温度:約5000Kというのは、太陽の光と同じ色味を再現できる数値になっているのです。

RGBlue(アールジーブルー)の語源は、「RGB」+「Blue」から来たもの。

光の三原色(Red、Green、Blue)を表す「RGB」に、海の青さを表す「Blue」が組み合わさっています。
まさに、ブランド名にも色味へのこだわりが表現されてるんですね~。

なお、「K」という単位は、ケルビンと読みます。
「三振」のことではありません(野茂英雄がかつて“ドクターK”と呼ばれていましたよね、懐かしい…)。

越智隆治も気に入った、広い照射角100度

このRGBlue System01の特徴はまだありますが、二つ目に挙げるとしたら、広い照射角。
照射角が100度あると、水中では一本だけでもかなり広い視野が確保できます。

照射角に関しては、当サイト代表の水中写真家・越智隆治も速報レビュー記事の中でこう語っています。

100度の照射角があるために、ファインダーを覗いていても、一灯でも目の前に来た大きなサメのかなりの部分に光が回り、特にナイトダイビング中の構図取りがスムーズに行なえた。

自然な色あいと照射角が魅力の水中ライトRGBlue、最速レビュー | オーシャナ

RGBlueを装着して撮影する越智隆治

RGBlueを装着して撮影する越智隆治

また、スポットライトのようにより明るくしたい場合は、本体についている集光レンズが役に立ちます。
100度の分の光を60度に絞って、明るさを上げることが可能です。

左が通常使用時(照射角100度)。右が集光レンズ使用時(照射角60度)

左が通常使用時(照射角100度)。右が集光レンズ使用時(照射角60度)

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RGBlue(アールジーブルー)が水中ライトの概念を変える

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