自然な色あいと照射角が魅力の水中ライトRGBlue、最速レビュー

(株)エーオーアイ・ジャパンが新たに立ち上げたブランド、RGBlue(アールジーブルー)

新しい水中ライト・RGBlue(アールジーブルー)

新しい水中ライト・RGBlue(アールジーブルー)

エーオーアイ・ジャパンというのは、長年、カメラメーカーのデジカメ用防水プロテクターをOEM供給してきた企業。
この新しいブランド・RGBlueの第一弾製品となる「RGBlue(アールジーブルー) System 01」という水中ライトを、バハマでのタイガーシャーククルーズと、田後(鳥取)でのダンゴウオ撮影で使用して撮影を行いました。

僕自身は素潜りでの撮影や、南の島の明るい海での撮影が多いために、普段あまりライトを必要としないので、他のライトとの正確な比較ができないのだが、今回使用してみた感想をお伝えします。

まず、このライトの特徴は、

  • 高演色で適切な色温度の光源により水中の色彩を自然に再現
  • 高品位なCOB(Chip on Board)タイプの単一光源型LEDを採用
  • 配光100度、最大光量2200ルーメン、高照度で使用できる集光レンズ付属
  • モジュール単位の防水構造により浸水トラブルを最小化

などが挙げられている。

タイガーシャーククルーズは、被写体が肉薄する大型のサメということもあり、あまり一般的なダイビング撮影の参考にはならないかもしれないが、100度の照射角があるために、ファインダーを覗いていても、一灯でも目の前に来た大きなサメのかなりの部分に光が回り、特にナイトダイビング中の構図取りがスムーズに行なえた。

RGBLUEを装着して撮影する越智隆治

RGBLUEを装着して撮影する越智隆治

他のライトと比較してみても、自然な感じの色合いが出ていて、ファインダーを覗いていても違和感を感じなかった。
照射角の広さは、ナイトダイビングでのオートフォーカスのピンの合わせやすさにも貢献してくれた。

今年の6月には、再びバハマを訪れて、タイセイヨウマダライルカの撮影を行なう。
このときに、ナイトドルフィンスイミングをするのだが、ストレートにストロボを焚くと、イルカの表情が恐い印象になるので、あまり使用したくない。
そのため、照射角100度のRGBlue System 01を使用して、CANON EOS 5D Mark3 やPanasonic LUMIX GH3など、高感度に強いカメラにこのライトを装着して、ライトのみでの静止画および、動画撮影を行なってみたいと考えている。

ダンゴウオ撮影では、2日間、計5ダイブ(ナイト1ダイブを含む)で使用した。

実は今回、充電用のアダプターを忘れてしまった。
丁度良いので、バッテリーが切れるまで使用してみることにした。

使わないときには、スタンバイモードにして使い続けたのもあるが、ナイトダイブを含む5ダイブが終了するまで、バッテリーが切れることは無かった。

RGBLUEの光源のみで撮影したダンゴウオ

RGBlueの光源のみで撮影したダンゴウオ

このライトの特徴の一つとして、4段階や無段階の光量調整ができること。
そして、3段階のバッテリー残量を示す青、緑紫、赤の表示ランプのおかげで、ライトの使用頻度を考えながら使用できたことも大きかったと思う。

ビデオ撮影など連続点灯で使用する場合にも、バッテリーモジュールのみを買い足すことで予備電源が確保できる。
画期的なのは、ライトモジュールとこのバッテリーモジュールがどちらも防水機構になっていて、ワンタッチで付け替えが出来るところ。
電池を入れ替えるときの浸水など心配することなく、安心して撮影に集中できる。

文章では少し説明が難しいが、オン、オフ以外に、スタンバイモードがあるのも、撮影中のライト使用時の操作をスムーズにしてくれた。

このRGBlue、Dive Marketでは早速取り扱っているので、フォト派のダイバー、ビデオ派のダイバーさんはぜひ試してみてください。
※現在はサイトは閉鎖しています。

新しい水中ライト・RGBLUE(アールジーブルー)
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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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