バショウカジキスイム2週目。南東風が止まらない

セノーテダイビングを終えて、ムヘーレス島滞在でのセールフィッシュスイム第2グループと海に出ている。
今回はアメリカ人ゲストもいて、ガイドを友人カメラマンのグレッグと交代で行なっている。

しかし、初日から海は荒れ気味。
今後の予報でもなかなか海が穏やかにならない。

しかも、一番気になるのは風向きだ。
バショウカジキを見つけるのに、ベストの風は北、あるいは北東だが、今はずっと東から南東の風が吹いている。

バショウカジキスイム2週目(撮影:越智隆治)

去年のブログを見返しても、やはりそちらからの風の場合は、ムヘーレス島からかなり北まで行かないとバショウカジキの群れが見つけられなかった。

東や南東の風でも、穏やかであれば、海のコンディション次第で遠出もできるのだけど、この3日間、海は荒れ続けた。
それでも、初日から海に出る。
東南東の風で生暖かい。
この風を受けると、ことバショウカジキに関しては嫌な気持ちになる。

しかも海はほとんどボートが出ないくらいに荒れている。
初日、2日はムヘーレス島の北のバードサンクチャリーになっているコントイ島の北くらいまで(ムヘーレス島から約20マイル)どうにか出てみたが、鳥山がまったく見つからない。
おそらくもっと北で捕食を行なっているのだろう。

帰路には、コントイ島に立寄り、波を避けてインリーフ側を移動してムヘーレス島へ戻った。
午後には、島内を観光する余裕すらあるくらいの時間に帰島。

3日目、多少波が弱まった(といってもまだまだうねりもある)。
キャプテンのロへリオも今日は見せなければ、と思っていたのだろう。
「昨日、コマーシャルのフィッシングボートが、ムヘーレス島から60マイル(約96キロ)北で大きな鳥山とセールフィッシュを目撃してるって情報が入ってるんだけど、今日のこの風じゃ、そこまで行くと4時間以上かかる。でも、行けるとこまで行くよ」
と言ってくれた。

距離にして45マイルほど北上。
しかし、ぱらぱらとグンカンドリがいる程度で、鳥山が立つという状況ではなかった。

他のフィッシングボートも一様に北を目指していたが、どこからもセールフィッシュ目撃の情報は入ってこなかった。

4日目の今日も南東からの強い風。
グレッグがガイドで海に出ている。見れることを願っている。

ちなみに、去年12月30日から、2013年1月12日までの、14日間で、自分がチャーターして海に出ているのは、8日間。
そのうち、遭遇できたのは、5日間。

チャーターしていない日も含めた14日間で、まったくどの船も海に出れなかった日が1日。
残り13日間で他のしフィッシングボートからの情報で、バショウカジキの群れに遭遇できたのが、7日間。
ほぼ5割の確率だ。

去年までの確率は、32日間ボートをチャーターして海に出れたのが28日間。
バショウカジキに遭遇したのは、19日間。
チャーター総日数での遭遇確率は、59.37%。
海に出られた日の遭遇確率は67.85% 。

自分が開催しているスペシャルトリップの中では一番確率は低い。

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PROFILE
慶応大学文学部人間関係学科卒業。
産経新聞写真報道局(同紙潜水取材班に所属)を経てフリーのフォトグラファー&ライターに。
以降、南の島や暖かい海などを中心に、自然環境をテーマに取材を続けている。
与那国島の海底遺跡、バハマ・ビミニ島の海に沈むアトランティス・ロード、核実験でビキニ環礁に沈められた戦艦長門、南オーストラリア でのホオジロザメ取材などの水中取材経験もある。
ダイビング経験本数5500本以上。
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