新トビエイ伝説の伊豆半島・富戸でイチかバチかのトビエイを求めて
伊豆半島でトビエイが見られる海といえば安良里(あらり)がよく知られていますが、実は、東伊豆の富戸も知る人ぞ知るトビエイの海。
なぜ、“知る人ぞ知る”なのかといえば、トビエイが見られる「コロダイ」は、富戸のダイビングポイントの中でも最も遠い場所に位置するポイント。
ボートに乗って、湾状になっている穏やかな海からいわゆる外海を回り込んで潜るポイントで、時に流れが速く、平均水深も深い、さらに、根待ちをするので、外すと何も出ないというリスクも……。
そんなこともあり、頻繁に潜られておらず、インパクトのある写真も見たことがないのですが、毎年のように50とか100とかのとんでもない編隊の目撃例があり、ダイビングサービスむらいの村井ちゃんいわく、「富戸のトビエイ、あまり知られていないけど、伊豆半島で一番だと思うんだよね~。でも、なぜか写真があまりなくて、雑誌の取材で入った時にも外しちゃったりしているので、イマイチ広がっていないんだよね」。
と聞けば、行くしかない。
春から初夏にかけて見らえる安良里のトビエイとは異なり、富戸のトビエイは12月から2月ごろに編隊で見られるとのこと。
時期的にはちょっと早く、今シーズンはほとんど誰も潜っていないとのことで、逆にスクープ狙いで一縷の望みをかけてエントリー!
潜降ロープからトビエイの根まで続くガイドロープを頼りに進むと、トップ20mほどのトビエイの根が登場。
しばらく根の上で待っていると、村井ちゃんが慌てて指をさしながらダッシュ!
出た!と思って続くと、指の先にはウミガメが……。
結局、トビエイは空振り……。
でも、出るか出ないかワクワクしながら待つのはギャンブルダイビングの醍醐味ですね。
と、強がりを言ったところで、やっぱり悔しい(笑)。
ぜひ、冬場にリベンジしたいと心に誓うのでした。
皆さんも、12月以降の富戸で、ぜひトビエイギャンブルにチャンレンジしてみてください。
外れても、まあ、それもダイビングということで。