アドレナリン沸きっぱなし!初体験したバショウカジキスイム

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メキシコ・バショウカジキスイム(撮影:岡田裕介)

自分が参加した2週間、合計10日間でイワシ玉とそれに襲いかかるバショウカジキの群れと一緒に泳げたのは、それぞれ1時間から1時間半が2日間、単純にバショウカジキが泳ぐ姿が見られたのが3日間の3回、まったく見れなかったのが5日間、おまけでマンタと泳げたのが1日。

トータルで2勝3分5敗。
残念ながら過去の平均より悪い結果に(昨年は、1月の遭遇率が8割弱、一昨年は7割弱)。

ちなみに、今年の年末年始から1月いっぱいのオーシャナ+INTO THE BLUEでのチャータートリップでの遭遇率は、1/21でかろうじて5割を越えたそうです。

それでも悔しさが少ないのは、今も思い出すだけで心臓がドキドキしてしまう、そんな経験をすることができたからでしょうか。

相手は一瞬見るだけでも困難と言われているバショウカジキ・
彼らの生き様を同じ空間で少しでも見れたのは、本当に貴重な体験でした。

メキシコ・バショウカジキスイム(撮影:岡田裕介)

早朝に港を出て船上から鳥山を探すことから1日は始まります。

バショウカジキに狙われ、逃げ惑い、水面近くまで浮上してくるイワシの群れ。
それを空から狙うグンカンドリが鳥山を作るのです。

その鳥山を目印に様子を見ながらゆっくりと近づき、船上からバショウカジキの存在を確認したキャプテンの合図で一斉に海へ。

その後は群れになって逃げ回るイワシとそれを襲うバショウカジキを見失わないよう、こちらも泳ぎながらとにかく追いかける。

やがてイワシの体力がなくなり、泳ぐのを止めると、バショウカジキが次々にイワシ玉に突っ込み、捕食のために襲いかかります。

そこが一番の撮影チャンスなのですが、イワシ玉に襲いかかるバショウカジキのスピードが速すぎて、構図や露出を考える余裕はほとんどなく、動きに必死に反応しながらシャッターを押し続けました。

初めは夢中な自分と冷静に客観的見ようとする自分が同居しているのですが、あまりの迫力にあっという間に夢中な自分が勝ってしまうのです。
もう無我夢中になって動きに反応するしかありません。

とにかくバショウカジキの動きに反応してシャッターを押すことを続けているとトランス状態のようになって、これがもう本当に楽しいんです。

ここに撮影に来たきっかけは、この海を経験した方から聞いた『アドレナリン出方が半端じゃないよ』の一言だったのですが、まさにその通りの世界。

メキシコ・バショウカジキスイムのグンカンドリ(撮影:岡田裕介)

グンカンドリ。彼らの動きを観察しながらバショウカジキを探す

オアフ島の波やカメの写真で有名な、クラーク・リトルというハワイ在住の写真家がいます。

彼がまるで子供のように波打ち際を走り回ったり、波に揉まれたりしながら撮影をしている映像を見た事があるのですが、好きな被写体を夢中になって、体を目一杯使って撮影して、それで良い写真が撮れたら最高だろうなとずっと思っていました。

参照:波の真っただ中で美しすぎる写真を撮るサーフアートの旗手・クラーク・リトル、日本初の写真展開催 | オーシャナ

自分の中の一番の理想の撮影スタイル、それに限りなく近い世界が今回のバショウカジキの撮影でした。

メキシコ・バショウカジキスイム(撮影:岡田裕介)

チャーターしたボート。べた凪の日もあり天気には恵まれた

早朝から8~9時間、チャーターしたボートで海へ。

船上ではクルーと一緒になって鳥山を探したり、青い空をひたすら眺めたり、自由に過ごします。

陸の見えない大海原にあるのは、ひとの声と波の音、風の音と船のエンジン音だけ。
揺れに体を任せながら、スイム中とは対照的な静かな時間が流れていきます。

そんなバショウカジキスイム、次回も2014年12月の末から2015年の1月にかけて、催行最大人数4名という少人数でボートをチャーターして行います。

実際には、8人から10人乗れるボートですが、少人数にするのは、バショウカジキは大人数で追いかけるとイワシを捕食する事を諦めて離れていってしまう事が多いからです。

イワシの群れは、水面近くで逃げ場が少なくなると、人がいようと関係なく泳ぎ回るので、人が多くそれを囲んでいると人間が捕食の邪魔になってしまうのです。

また、海が荒れて船酔いした時に少人数なら、横になれるスペースも確保する事ができます。
船酔いは横になって寝てしまうのが一番です。
(恥ずかしながら、今回僕もお世話になりました。)

バショウカジキスイムは少人数に限る!
今回自分も実際に経験して痛感しました。

心臓バクバク、ドキドキのバショウカジキスイム、
次回の参加者を募集中です!

バショウカジキスイム チャーター期間

  • 2014年12月27日(土)出発〜2015年1月4日(日)帰国 全6日間乗船(12月28日〜1月2日)
  • 2014年1月24日(土)出発~2015年1月31日(土)帰国 全5日間乗船(1月25日〜29日)
  • 2014年1月31日(土)出発~2015年2月7日(土)帰国 全5日間乗船(2月1日〜5日)
  • 2014年2月7日(土)出発~2015年2月14日(土)帰国 全5日間乗船(2月8日〜12日)

12月27日(土)出発で、28日、29日、30日と3日間泳いで1月1日帰国、12月30日(水)出発で31日、1月1日、2日の3日間泳いで、1月4日帰国の、現地乗船3日間コースも検討中です。
お問い合わせ下さい。

最小催行人数3名。
最大催行人数は4名。

5日間のチャータートリップ通してのバショウカジキ遭遇率は過去100%!
過去4年間、5日間全日程参加頂いた参加ゲストの方は、全員(100%)が海中でのバショウカジキ遭遇を体験しています。

デイトリップとチャータートリップの違い

まず、絶対的に少人数制。
デイトリップが5時間程の捜索に対して、チャーターの場合は、8時間から10時間の捜索を行ないます。

少人数チャーターであることのメリット

  • 海が荒れているときに、横になれるドライエリアが十分に確保されています。
  • バショウカジキは、群れの個体数にもよりますが、人の数が多いと警戒して寄って来なくなります。じっくりゆっくり見たい、撮影したいのであれば、少人数でのチャータートリップが断然おすすめです。
  • バショウカジキが移動しているときには、皆バラバラに泳ぐので、ボートにピックアップしてもらうときにも、人数が少ないので、すぐにピックアップしてもらい、また群れの前に回り込んで落としてもらうことがスムーズに行なえます。

少人数チャーターであることのデメリット

  • 金額がデイトリップより当然高くなります。ただ、単純に人数の少なさと、海に出ている時間を考えると、実際には、チャーターの方が、お得です。
  • 5日間の乗船日数。ただ、それは、過去の統計から、参加して頂いた皆さんに、より確実にバショウカジキを見て頂くために、必要な最低日数と考えています。それが4年間、遭遇率100%を維持している実績につながっています。

オペレーターは、バショウカジキスイム歴10年以上の経験のある、バショウカジキスイムのパイオニアが揃っています。

オーシャナ+INTO THE BLUEが組んでいるオペレーターは、フィッシングチャーターの会社であり、この海域でのフィッシングチャーター歴も長く、バショウカジキスイムを一番最初に始めた会社でもあるので、経験や知識も豊富です。
BBC やナショナルジオグラフィックなどの世界中の自然報道番組や、世界中の名だたるプロ水中写真家が利用しています。

バショウカジキスイム、ご興味がある方はぜひ以下のページからお問い合わせください。

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writer
PROFILE
埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
 2003 年より、フリーランスフォトグラファーとして独立。沖縄・石垣島、ハワイ・オアフ島へ の移住を経て、現在は神奈川県の三浦半島を拠点に活動中。 水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ 乳類、陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに活動。 2009 年 National Geographic での受賞を機に世界に向けて写真を発表し、受賞作のマナティ の写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙を飾る。温泉に入るニホンザルの写真はアメリカ・ スミソニアン自然博物館に展示。国内でも銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルはじめ企 業の広告やカレンダーなどを撮影。 またミュージシャンのライブ撮影も行い、雑誌、WEB、広告などに作品を発表している。
 
HP:https://yusukeokada.com
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