石垣島の達人が教えるバブルリングの極意とは?
「俺、絶対日本一です、絶対誰にも負けません!」
と、自信満々に語る海人は、“横バブル”なるものの火付け役と言っても過言ではない、ダイビングチームうなりざき石垣店の曾我勲。
何が絶対に負けないのかというと、「水中でバブルリングを作る」こと。
「上でも下でも横でもなんでも!タイミングも速さも全てコントロールできます!」
そこまで言うなら指導してもらおうではないか!と、はるばるやって参りました、石垣へ。
「ちわーーっす!」
超が付くほどの満面の笑みで出迎えられ、こちらも自然と笑顔がこぼれる。
現地ダイビングガイドに恋をして逢いに行く人の気持ちを理解しました(笑)
店内に入るとすぐに海で出るということでさっそくブリーフィング。
「とりあえず、じゃがいもにいきます」
「え、掘るんですか?」
「いやいや、そんなわけないでしょ、何しに来たんですか!?(笑)」
ひとしきりおきまりの(?)“じゃがいも挨拶”を交わしたところで、気を取り直してブリーフィング再開。
水中マップを取り出し、じゃがいも(注:正式なダイビングポイント名です)のページを開くと一言。
「大事なのは、顎の角度です」
待って、なんの話ですか!?(笑)
「いや、水中バブルに決まってるじゃないですか。だから何しに来たんですか!?(笑)」
・・・そうだった。
少なくともじゃがいもを掘りに来たわけではない。
「大事なのは顎の角度です。あ、もう言いましたね。
バブルリングを作っている時、うまく出来ていない人をよく見てみると、顎の角度が悪いんですよね。ちょっと顎の位置が前後しただけでも泡ははじけちゃうのでできないんです。
でも出来るようになるとスピードも変えられるんですよ!例えば最初に遅いリングを作って、それを追いかけるような形で速く動くリングを作ると、リングがリングを抜かしている様子が見られるんです。
抜かした瞬間見たことあります?抜かす方の泡が一回ぎゅいんって小さくなって、抜かしたあとにボインって広がるんですよ!・・・云々(以下省略)」
「じゃ、やってみましょうか!(超スマイル)」
「顎の次に大事なのは、舌」
と、見せてくれたので、真似をする。
完全に達人のペースに乗せられたところで、上を向いてバブルリングを練習してみる。
通称、エアバブル。
「うぉ~!出来てる出来てる!!エアバブル!!」
ほんまかいな(笑)
無事に(たぶん)ブリーフィングが終了したところで、バブルリング海洋実習のため海に向けて出発。
果たして、バブルリングを作ること&伝授することはできたのでしょうか・・・。
顎に神経を1000%集中させてみた
バブルリングの講習場所に選んだのは、透明度の良い白い砂地が広がるポイント、じゃがいも。
エントリー早々、かっこよく膝立をする曾我師匠。
まずは格好からね、と同じように真似をするも、バブルリングの神様は意外と厳しくまったく出来ず。
(もう一回、もう一回)と水中でジェスチャーで言われるので、隣でかっこよく膝立をする師匠の顎の角度に合わせながら再度トライすること十数回。
で、できてる!!?
でもよくよく写真の上の方を見てみると、曾我さんのリングは形が保たれているのに対し、私のリングははじけています。
曾我さん曰く、舌の調整や出す空気の量の調整がうまくできるようになると、形が保たれたまま、水面までたどり着くのだとか。
それでもバブルリングが出来たことが嬉しく、よーし、明日も練習しよう!!と船上で小躍りしていると、じゃあ明日はマンタの下で練習だね!とこれまた超スマイルの曾我師匠。
いや、申し訳ないですけど、そこはマンタに集中させてください(笑)
※
バブルリングのスペシャリスト曾我勲の手にかかれば、どんなド素人バブラー(造語)でもイルカのようなバブルリングを出すことが出来るようになるかも!?
入門希望者はうなりざき石垣店の門をたたいてください。
技術はもとより、超ド級のスマイルでお出迎えしてくれます☆
※2012年のオーシャナロケの際に撮影した横バブルリングの動画と、その時の記事はこちら。