生物を探せるダイバーと答え合わせ、の巻 @安良里
散々な結果に終わった、「生物を探せるダイバーになりたい、の巻」。
そこで、元祖ラブオーラガイドの村井ちゃんこと村井智臣殿に、
安良里の顔とも言うべき「黄金崎ビーチ」で、わしとまったく同じコースで潜ってもらった。結果やいかに。
左から2番目が村井ちゃん
ちなみに、村井ちゃんは最近「スキューバプロショップ富戸」から独立したばかりで、
これまで安良里の海を潜ることなどほとんどなかったので、
そういう意味ではわしと条件は一緒。
まずは、わしと同様、《安良里ダイビングセンター》から情報を聞くことから始まる。
あれ? ここで驚いたのは、わしと比べて聞く内容はけっこうざっくり。
だいたいの場所だけ聞いて2〜3分で終わり。これで見つかるのじゃろうか……。
また、わしが見ようと決めた9種類を見せてもらおうと思ったが、
「じっくり楽しんでもらおうと思うと、それ全部は無理かな〜」と。
この辺は、長年のガイド経験からくる時間配分でわしにはよくわからないところ。
次にゲストにブリーフィング。
「ここに○○がいるらしいから探しちゃおうね〜。あとは成り行きで〜」。
余裕たっぷり。演出しようとか、自分を大きく見せようという気がない。
センターに聞いたことを隠し、あくまで自分が見つけたように演出したり、
「見つけなきゃ」と気負うイントラも多いが、村井ちゃんは何だかありのまま。
ゲストの前でもセンターの人に「これ、どこにいるんですか〜」って聞いちゃう。
これって、よっぽど自分に自信があるが、本気で海が好きか、オカマっぽくないとできないこと。
ということで、エントリー。海の中では、常に嬉しそうな村井ちゃん。
まずは、わしの目がついていかなかった第一ケーソンのオオモンカエルアンコウの赤ちゃん。
村井ちゃん、サッと近づいて、サッと見つけて、スレートに「かわいいね〜」なんて書いている。早っ!
このサイズでっせ(写真は小指)。しかし、伊豆のガイドって老眼になったら大変(笑)。
ふと、横を見ると村井ちゃんがスレートに何やら書き書き。
なんか、スケルトンのカレイだかヒラメだかの幼魚を見つけて喜んでいる。
その後、わしが見つけられなかった生物を次々といとも簡単に見つけていく。
イロカエルアンコウとミナミハコフグの赤ちゃん
ウミテングの赤ちゃん。スレートとマスク越しのプリティさも村井ちゃんの武器
わしが唯一見つけたミジンベニハゼ。
これを見つけられなければ何だか勝った気分になれるのじゃが、
いとも簡単に見つけるんじゃね、やっぱり。
また、わしは、見ると決めた9種類しか眼中になかったのに比べて、
村井ちゃんはアドリブで海と遊んでいる。楽しいと思ったものが楽しい。
だから、センターで聞いた生物以外にも次々に反応する。
ムレハタタテダイに感動し、光に感動し、イワシの群れに感動して、それを伝える。
ラブオーラのせいかなんなのか、イワシに突っ込むソーダカツオまで登場。
相変わらず自分が一番楽しんでいる様子じゃが(笑)、
同じコースでこうも違うのかと実感する1本となった。
村井ちゃんに、なんで見つけられるの? と聞いてみる。
う〜ん、なんか、だいたいの場所を聞いておけば、
そこにいけば、自然と目に入ってくるんだよね〜。
感覚派過ぎてわしにはさっぱりわからんのじゃが(笑)、
デュークの言葉が村井ちゃんの言葉の凄みを表してくれる。
同じプロでも、やっぱり目は全然違うと思うよ。
まず、人にもよるけど、そりゃ都市型のショップと現地ガイドの違いはある。
村井君のように、例え安良里を潜っていなくても、仕事で潜り込んでいると全然違う。
ひと言で言えば「見た経験の蓄積」が違う。イロカエルアンコウの赤ちゃんなんて、
和尚じゃなくてもプロでもなかなか見つけられないんだけど、
村井君は、これまで富戸でイロカエルアンコウをたくさん見ていて、その経験値から、
どこにいそうかがすぐにわかる。前回の記事で和尚が言っていたように、
「あいつならここにエロ本隠すだろう」ってね(笑)。
だから、センターとしては、こういうガイドのために
情報をいつでも出せる状態にしているわけだけど、
それを有効活用できるガイドさんがいるのは嬉しいね。
今、独立して他の伊豆が潜るのが楽しくて仕方ないという村井ちゃん。
同じ伊豆でも、表情が違って新鮮でおもしろい。
まだ富戸基準なんだけど、その基準と比べて潜る海も楽しくてね〜。
反対に、他の海を潜るガイドに潜ってもらうとおもしろいことがあるとデュークは言う。
他の海を潜るガイドさんが潜ると、
私たちが見たこともない