第44回・世界自然遺産委員会の生配信が決定、歴史的瞬間を見逃すな!

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今年から開催される第44回ユネスコ世界遺産委員会において、世界自然遺産推薦地「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録の可否が審議されることを受け、その様子が同時通訳(日本語通訳・手話通訳)を付してインターネット配信されることが決まった。
なお、関係者のみで開催する「世界自然遺産登録視聴会」の模様についても併せて配信される予定とのこと。そこで本記事では配信の詳細をお伝えするとともに、世界遺産候補地域である4つの島の魅力をダイバー目線でご紹介していこう。

奄美大島

奄美大島は日本の離島の中でも2番目に大きい島のため、ダイビングエリアも広大。東シナ海、北部東シナ海、中部太平洋北部、奄美大島南部のといった4つの海域に分けられている。中でも、奄美大島の固有種であるアマミホシゾラフグの人気は日本だけにとどまらず、新型コロナウイルス流行前には海外からもダイバーが訪れたという。

徳之島

鹿児島県奄美群島に属する徳之島は、知る人ぞ知るダイビングの超穴場スポット。島全体が隆起珊瑚から形成されており、その複雑な地形が生み出す水中世界のバリエーションは想像以上。未だ未開発な場所も多く、名前のついていないダイビングポイントもあるとのこと。冬になれば、ザトウクジラも観察でき運が良ければ一緒に泳ぐこともできるそうだ。

西表島

東洋のガラパゴスとも呼ばれ、国内最大級のマングローブ林が生み出す生物多様性に溢れた島。西表島といえば、多くのダイバーが憧れる「オガン」こと仲ノ神島(オキノコウズジマ)は潮当たりが良く、そこで見られるイソマグロの群れは思わず息を飲むほど。ある程度のダイビングスキルがないと行くことができないだけでなく、技術があったとしても気象と海況の条件が揃わないと島にすら近づくことが許されない伝説の島だ。

沖縄島北部

沖縄といえば、透明な海にサンゴ礁が広がり色鮮やかな魚たちが自由に遊泳する光景が思い浮かぶ。しかし、見所はそれだけでなはい。沖縄北部に位置する古宇利島の水底には、船長約100mを超える船が眠っている。その名も「USS エモンズ」と呼ばれる沈船は1945年に沈んだアメリカ軍の物。深さ30〜40mの海底に沈み、尚且つ流れも早いためダイビング上級者向けのポイントとなる。

世界遺産の生配信ってどうやって見るの?

期日・審議時間

7月26日(月曜日)18時30分頃 開始予定
※審議状況によっては変更になることがある。
変更になった場合、鹿児島県ホームページにて告知。

審議日時

(奄美の審議時間は下記のいずれかのうち30分程度)
7月24日(土曜日) 19時45分〜22時30分
7月25日(日曜日)〜27日(火曜日) 18時30分〜22時30分
7月28日(水曜日) 18時30分〜21時15分

インターネット配信の視聴方法

鹿児島県専用YouTubeチャンネルなど、ホームページやアプリからご視聴可能。
鹿児島県専用YouTubeチャンネル
南日本放送ホームページ
MBCアプリ
あまみじかん
かごしま暮らし

お問合せ先

瀬戸内町水産観光課
鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋船津23番地
電話番号:0997-72-1115
ファックス:0997-72-1120

今回の世界遺産候補地である島々は陸地の自然の豊かさが評価されているが、島に訪れた際には生物多様性に溢れた海の中も覗いていただけたらと思う。そして、7月下旬に行われる審議では、世界が評価するであろう日本の自然が生配信。日本人であるならばこの歴史的瞬間を見逃すわけにはいかないだろう。

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PROFILE
静岡県西伊豆町出身。

ドルフィントレーナー専門学校を卒業後、ダイビングインストラクターや操舵手といった海に関わる職歴を持つ。

現在は、ライターとして「地球に暮らす全ての生き物がHAPPYな未来を」と願い、記事を書く。
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