Cカードは教わるべきことを教わらならくても取得できる!? ~ダイバーアンケート結果~
先日、行ったアンケート。
結果は以下の通りです。
※結果のみ表示します。アンケートの際の条件等は上記リンク先の記事をご覧ください。
※デリケートなテーマなので断っておくと、本アンケートは、回答者の属性がわからないので、統計としてはあまり意味のないデータで、読み取り方はあくまで推測の域を出ないことが前提です。
まず、単に事実としてわかったことだけを伝えておくと、
「マスターすべきスキルをマスターしないで、教わるべきことを教わってすらいないで認定されている状況はある」
ということです。
そして、あくまで個人的な印象でいえば、「結構いるよね?」「しかも、半分程度以下もそんなにいるの?」です。
こうした記事を読む方は、割とちゃんと講習を受けた人なんじゃないかと勝手にバイアスを推測すると、旅先でサクッと取ってフェードアウトした人たちを合わせたら、できないまま認定された人の割合は上がるんじゃないかとさえ思います(これはあくまで推測に過ぎません)。
さらに、注目すべきは「そもそも泳力チェックされていない」人が半分以上いること。
昔は泳力チェックがなかった、泳力チェックがない団体もある、という事情を差し引いても、最大手のPADIが「プール(限定水域)では、泳力の確認も行なわれます」と言っている中で、この結果は驚きです。
いや、「ダイビングは泳げなくても大丈夫だよ」とイントラの口からもたびたび聞くので、実は、そんなに驚きませんが……。
やはり、本音と建て前、というとソフトですが、モノで例えるなら、要するにメーカーが定める品質に達しない、“不良品”を売っている現状があると言っていいのではないでしょうか。
何もダイビングの敷居を上げたいわけではありません。
個人的には、泳げなくてもダイビングができてもいいと思っています。
だって、障がい者の方ですら潜る環境があるわけですからね。
山登りのように、山頂までゴンドラで行きたい人、ガイドに管理を任せて登りたい人、自分で計画して自力で登りたい人、などなど、いろいろな選択肢があることがあればいいだけの話です。
ただ、「自力登山できるように教えますよ」と言っておいて、実はガイドがいないと登れない、それどころかゴンドラでしか登れないといった状況になるのは、おかしいですよねって話です。
対策を講じている指導団体もあります。
PADIでは「クオリティーマネージメント」として受講者にランダムに「コース評価アンケート」を行ない、半期ごとに報告レポートを公開しています。
ちなみに、ここでも泳力チェックをしていないという回答が上位ですね。
こうした仕組みが、より実効力を伴うものになっていくことを期待します。