「ダイバー版MY行動宣言」に参加しよう!ひとり一人の意識が、サンゴ礁保全、地球環境のためにきっと役に立つ
高まるサンゴ礁保全への意識
真っ白な砂に透き通った青い海、カラフルなサンゴ礁に群がる熱帯魚……。こんなステキな風景に出会ったことがある人も多いのではないでしょうか。
2018年はオーシャナも1年間活動をし続けてきた、「国際サンゴ礁年」に指定された年でした。日本では、政府や国際機関のほか、企業、メディア、ダイビング指導団体などが連携。サンゴに関するイベントや保全活動、移植、ビーチクリーン、教育・啓蒙など、さまざまな活動を実施しました。
ダイバーの皆さんならもはや常識かと思いますが、サンゴは動物(イソギンチャクなどと同じ刺胞動物)です。水温は18~30度程度、水深30mくらいまでの水域が理想的な発育環境とされています。
サンゴ礁の役割としてもっとも大きいのが、そこに住む生物の多さ。浅く、安定した岩場で、熱帯というのは、生き物が生活しやすいベストな環境。まさに生物多様性を生み出し、保っている場といえるのです。
サンゴ礁と生物多様性の恵みを守りたい
学生ダイバーが活動に飛び入り参加!
国際サンゴ礁年の活動や、サンゴ礁の危機的状況を受けて、学生ダイバーたちも立ち上がりました。
関東学生潜水連盟の有志が集まり、昨年1年間「ダイビング」と「発信力」を軸に据えて、国際サンゴ礁年の活動に飛び入り参加! オフィシャルサポーターに任命されているわけでもなく、自発的にです。素晴らしいですね……!
日々のダイビング経験を活かし、サンゴ礁の重要性や自分たちが目の当たりにしてきたサンゴ礁の現状などを、大学の学園祭やSNSなどで発信。大学生や高校生に普及・啓発を行いました。
その功績が環境省にも認められ、サンゴ礁年のイベントに特別招待されるほど。
さらに、ダイバー版MY行動宣言を独自に作成。
国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)という団体が作成した「MY行動宣言」を、ダイバー向けの内容にアレンジしたそうです。(もちろん許可を得てですよ!)
サンゴ礁と生物多様性を守るために私たちダイバーができること、やっていくべきことを5つの宣言にまとめています。
「行動宣言? なんだか大変そう……」と思った方もいるかもしれませんが、つまりはひとり一人の“意識づけ”。
「私はこれをがんばるよ!」「これなら継続してできそう」という視点で、持続可能な項目を選び、チェックを入れるだけ。あとは自分で行動をしていくのみです。
環境保護に関する活動は、ハードルが高いものや、さまざまな理由で躊躇してしまうこともありますが、自分一人、自分のペースで気軽に行動ができるのです。さかなクンやさかな芸人ハットリさんも宣言してくれたそうですよー!
ダイバー版MY行動宣言は
こんな内容です
1)たべよう:ダイビングに行った際は地方の特産をたべよう!
2)ふれよう:ダイビングをして自然や生物とふれ合おう!
3)つたえよう:SNSを通して海の素晴らしさや現状を拡散しよう!
4)まもろう: ダイビングに行く際は無駄にゴミを出しません!
5)えらぼう:環境負荷の少ないシャンプーや日焼け止めをえらぼう!
どうですか? まさに、ダイバーの、ダイバーによる、ダイバーのための行動宣言!
こんな当たり前のこと……と思う方もいるかもしれませんが、これを続けて行くこと、そして周囲の人々に広めていくことが、サンゴ礁と生物多様性、つまりは地球環境を守ることにつながる第一歩だと思っています。
さぁ、あなたもダイバー版MY行動宣言にぜひご参加を!