【パラオ】外海はベタ凪 by 長野 浩
6月に入ってから、風が弱い日が多く、今日もベタ凪です。
1本目はリクエストもあり、コーナーで浅めの小物。
いい上げ潮で、エントリーすると目の前にグレイリーフ。右手にギンガメアジの群れ。ギンガメの群れが急にパッと割れたので何かと思っていると30キロクラスの大きなロウニンアジでした。
そして小物はナンヨウハギの幼魚から。
エンジ地に黄色いてんてんのカスリフサカサゴ、灰色地に黒いてんてんのダンゴオコゼと定番が続きます。モンツキカエルウオを見たことがないとの事だったので、まずは顔だけから。
そして全身も見たいとの事だったので、何とか見てもらえました。
カエルウオのリクエストだったのでタテガミカエルウオの成魚と幼魚。オシャレカクレエビ、ミノウミウシと見せます。
そしてメッチャ小さいオドリハゼの幼魚を見つけました。可愛いっす。1時間はアッと言う間です。
2本目はブルーホール。
先程の続きから入ります。見やすいカスリフサカサゴがいたので見せて、穴に入る前にタテガミカエルウオ、ベニツケタテガミカエルウオ、イナズマタテガミカエルウオと紹介します。
穴に入ってリクエストのフチドリハナダイ。
メスとオスの婚姻色も紹介しましょう。
しばし地形を堪能し、ちょっとオタク系のロバストファインスケールドドティーバック(長い名前…笑)を紹介します。3個体も見つかりましたね。
穴から出て流します。最近ちょっと透明度が落ち気味。20mくらいです。
下をナンヨウツバメウオが16匹で通り過ぎます。ここではあまり見ない光景です。
最後にミルクフィッシュが来て浮上開始です。
3本目はニュードロップ。
ハナダイ系が見たいとのことで意識してコース取りします。
まずはハナゴイ。ムラサキの体色がキレイです。
ナポレオンがカスミアジを引き連れて通り過ぎます。
センジュイソギンチャクが丸まってますね。早速感触をチェック。いい触り心地です(笑)。
イエローストライプフェアリーバスレットを見た後、タルボッツデモイゼルを見つけました。まだ若い個体です。オオテンハナゴイも見せます。
棚の上ではアカネハナゴイとバートレットフェアリーバスレット。オオメカマスの群れとマダラタルミの群れが来ました。カスミチョウチョウウオもたくさん、タイマイ、ノコギリダイ、ヨスジフエダイとみんな群れでやって来ていい魚影です。
最後にまたタイマイを見ながら浮上開始です。
ここのところ長野のダイコンでは水温29.9度なんて表示してます。
3か月前より3度も高くなってます。あと1度上がってしまうとサンゴが死に始めるのではないかと心配される水温です。来て頂く皆様には申し訳ないですが、そろそろ台風でも来て水をかき混ぜてくれないと、サンゴが壊滅的な打撃を受けた1998年のエルニーニョの二の舞になりそうでとても心配です。
東京都出身。1987年よりパラオ在住。
パラオを最も多く潜っているホモサピエンス。
大物一辺倒だったパラオにマクロブームを巻き起こした第一人者なので、
もちろん大物を見せるガイディングもトップクラスだが、
個人的には小物を見せるガイドが得意。
AQUA MAGIC
http://www.aquamagicpalau.com