感動的なプロポーズのはずが?

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ふ化したウミガメは、月の光を目指して海に戻るのです。。。

 


>男性にとっても、女性にとっても、プロポーズは大きなイベントです。

もちろん(ほとんどの人にとっては)、一生に一度のことなので思い出に残るように工夫したいものです。

そう思って大掛かりなプロポーズをした結果、ちょっと悲しい影響を与えてしまったと言うニュースがありました。

場所はアメリカのサウス・キャロライナ州にある、ヒルトン・ヘッド・アイランド・ビーチ。

プロポーズしようとした男性は、ロウソクの入った灯篭のようなものに火をつけ、150個ほど砂浜に点々とハート型を作るように置きました。

プロポーズが終わり、二人はその火を消さないまま自分たちの宿泊先へ戻ったのですが、その間に60匹ほどの赤ちゃんウミガメが近くの巣から出てしまい、ロウソクの光に釣られて行く先を見失い、死んでしまったのです。

ウミガメの赤ちゃんには、暗闇の中を海面に反射した月光を頼りに、海の方向を目指すという習性があるそうです。

翌朝、ウミガメの足跡が海とは違う方向を向き、中には1つの光の周りをぐるぐると回っているのを、ボランティアの人々が見つけたそうです。

生き残った亀も一匹見つかったそうですが、衰弱がひどく生き残れないだろうとみられています。

もともと5月から10月の間は、砂浜に明かりを置くことが禁止されているのですが、そういった規制をこのカップルは知らなかったと言います。二人は町から警告を受け、ボランティア活動をする人々からも説教されました。

近年では人工照明に釣られて海にたどり着けないウミガメも増えており、懸念の声も上がっているそうです。

残念な結果となってしまいましたが、カップルに悪気は無かっただけに、知識や啓蒙の重要性を教えてくれるニュースと言えるでしょう。

らばQより)

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
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■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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