アザラシと遊べるポイントも!イギリスのダイビングポイント事情
私はダイビングが大好きなイギリス人ですが、イギリスといえば、あまりダイビングサイトとして聞かないと思う人もいると思います。
でもダイビングは実はかなり人気です。
日本と同じように海に囲まれているということもあり、大学のほとんどはダイビングのサークルを実施しています。
そんなサークルでトレーニングを受ける人はイギリスのロンドンで発足した団体BSAC (British Sub Aqua Club)でスタートします。
BSACは1953年に誕生し、英国王室とも関係の深い、格式の高い団体です。
水中での探検、科学、スポーツ等の活躍とそれらの安全性を促進するという理念を掲げて活動の幅を世界へ広げ、スキューバダイビングの資格認定やインストラクター育成等を手がけています。
イギリス国内でダイビングを始めたければ第一選択はBSACですが、実際にどこで潜れるだろうか。
ポイントを調べているとこれも意外に多いんです。
Runnel Stone, Land’s End, Cornwall
イギリス南西部にあるコーンウォール半島。
普段はサーフィングやキャンピングで訪れる人も多いですが、先端「Land’s End」には27船以上もの船が沈没した沈潜ポイント「Runnel Stone」があります。
イギリスでは歴史的に様々な海戦も行われていたので27船以上も不思議ではありません。
沈船と聞くと何百年もの歴史やロマンが眠っていると想像しますね!
ここには1911年に嵐で沈没したHellopesが水深32~34メートルで眠っており、水深15~25メートルあたりにはFebrero (1863年沈没)とLake Grafton(1920)といろんな沈船があります。
他には壁やドロップオッフも多く、サバやタラの群れも出るとか。
レックダイビングのメッカでもあります。
さらに西へもっと遠くまで行けば、シリー諸島のHMS Firebrandでも潜ることができます。
約300年前に沈んだ船で、銃、鉄砲なども残っているようです。
Long Weekends – Land's End Weekend – Divernet
Lundy Island
ブリストル海峡にあるランディ島は2010年に海洋保護ゾーンに指定され、希小種や絶滅危惧種から通常の生物種まで様々な海洋生物と生息地が保護されています。
東には32mから2つの岩が水面まで上がってくる「Knoll Pins」というポイントがあり、コンブ(kelp)、トラザメ(dogfish)、ベラ類(wrasse)、イソギンチャク(anemone)、ロブスターや多様のサンゴ等様々なものが見られます。
しかし、ここで最も楽しいのはアザラシが何頭か現れることです。
人間を恐れることなく、むしろ歓迎してくれているようです。
まるで犬のように近づいて来るらしく、海中でお腹を撫でたり頭を撫でたり出来る事も。
Hangers-on in Lundy – Divernet
Skomer Island
ウェールズで1位の国立公園スコーマー島全体が自然保護地区で、ハイライトは何と言っても人をまったく怖がらないパフィン(海鳥)。
しかし、島はパフィン以外も自然が充実していて水中では最大水深45mまでいく「North Wall」 というポイントの壁が綺麗で色んな物が住んでいるのが特徴です。
水の流れによってはドリフトダイビングも出来て、アザラシ、ザリガニ、ウミウチワ(gorgonian coral)、ウミウシ、穴子(conger eel)などが見えるそう。マクロなど小さい生物が好きなダイバーには最適。
カメラも忘れずに!
West Wales Dive Company: Skomer Island Marine Reserve
基本的にイギリスは透明度があまり良くなく、水温も夏でも18度程度ですのでドライスーツダイビングが多い。
こういった特徴があることからそれなりのスキルや経験も必要でしょうが、イギリスでも潜ってみたいですね〜。
日本とは違った不思議な水中世界が待っているのかも知れません。