水中考古学を楽しみながらダイビング! イスラエル・カイザリアの海
カイザリアは、古代から港町として知られているイスラエル中部の町です。
そこで大量の金貨を水中で発見したため、今年初めに世界から注目を浴びました。
オーシャナでもこの金貨発見の話を取り上げましたね。
今回は、そんなカイザリア(Caesarea)の海の様子をご紹介します!
イスラエル初の水中考古学的研究の海
カイザリア国立公園
カイザリアは港湾遺跡で、National Park(国立公園)になっています。
美しい遺跡が残るこの町はテル・アビブから車で1時間以内です。
イスラエル初の水中考古学的研究がここで行われ、それ以来多くのダイバーや考古学者が訪れています。
ヘロデ王により築かれた町で、ローマ時代の建造物が多く残っています。
まさに遺跡のテーマ・パークだと言う人も少なくありません。

(c)Zvika Fayer

(c) Zvika Fayer

(c) Itamar Grinberg

(c) Itamar Grinberg

(c) Itamar Grinberg
ダイビングのおすすめスポット
美しい海も広がっているカイザリア。
国立公園の主なダイビングスポットは港湾遺跡あたりとその周辺にあります。
水深の幅5mから12mのビーチダイビングが可能で、冬の水温は15℃、夏は30℃にまで上がります。
海況によって透明度は20mぐらいで、天気によっては1年中潜る事も可能です。

(c) Zvika Fayer

(c) Zvika Fayer

(c) Zvika Fayer
ポイントがすべて浅いため、初心者から経験豊富のダイバーまで、誰でも潜れます。
主にイスラエル出身のダイバーが多いのですが、最近は世界中からも色んな人が訪れています。
では、カイザリアはどんなダイビングスポットがあるのでしょうか。
イチオシのダイビングポイント
Underwater Archaeological Park水中考古学公園
本土から簡単にアクセスできるヘロディアン港(ヘロデ王の名からなるHerodian Port)の遺跡を見逃す手はありません。
海には2,000年もの考古学的遺物が残っており、見るべきものはロープで繋がっています。
ダイバーは4つのルート(A、B、C、D)に沿って、ゆっくりとロープの上を泳いでいきます。
遺物には目印がついており、地中海の様々な生物も観察できるそうです。
周りには最大水深6mから8mのポイントもあり、御影石や大理石でできた古代の柱やアンカーの周囲を泳ぎまわり、岩にある小さな洞窟やトンネルを探検する事も可能です。

(c) Itamar Grinberg

(c) Itamar Grinberg

(c) Itamar Grinberg

(c) Itamar Grinberg
カイザリアのダイビングショップ
イスラエルのダイビング連盟(Israeli Dive Federation ,TIDF)メンバーであるショップOld Caesarea Diving Centerはイスラエルで最も古いショップで 、ダイビング・コースや体験ダイビング、機材のレンタルやメンテナンスサービス、シュノーケリングツアーなど、さまざまなオプションがあります。
水中考古学公園(underwater archaeological park)はショップのすぐ近くで、水中安全と海洋環境保護に焦点を当てたファンダイビングが可能です。
初心者でも海中の世界を簡単に楽しむ事ができます。
もちろん、ダイビングの資格取得コースも問題ありません。
水中の様子をぜひ味わってみてください!

(c) Itamar Grinberg

協力: Zvika Fayer、Old Caesarea Diving Center
そして、地上では?
近くの五つ星ホテル Dan Caesareaに泊まって、素晴らしい景観を楽しむのも良いでしょう。
Caesareaを拠点に、自然や考古学関連の名所を訪れて、ゴルフ場にも足を伸ばしてみてください。
近くのZichron Yaacovというエリアにはもう少し安いホテルで泊まる事も可能で、レストランや名所にはダイバーの割引もあります。
テル・アビブ空港か市内で車を借りて1時間以内で到着できるカイザリア。
皆さんもダイビングに出かけてみてはいかがでしょうか?
Special thanks/ Zvika Fayer, Old Caesarea Diving Center