ベランダ菜園のお供に!手作りコンポストでゼロ・ウェイスト生活、始めませんか?
おうちでの時間にゆとりができた今、ベランダでお野菜や植物を栽培し始めた方も多いのでは?
そんなベランダ菜園のお供におすすめしたいのが、ダンボールで作るDIYコンポスト。
毎日のお料理から出る野菜くずや食べ残しを堆肥にするという昔からの日本の知恵が、今再注目されている。
Text:Nodoka Sekido
<What’sコンポスト?>
■コンポストとは
コンポストとは、「堆肥(compost)」、「堆肥を作る容器(composter)」の意味。
家庭から出る生ごみや落ち葉を微生物の力で発酵・分解し、堆肥として再利用すること。
■コンポストを使うメリット
「家で堆肥を作るなんて面倒」と感じるかもしれないが、収集日に合わせてゴミを出すより、家庭内で生ゴミを処理できる方が便利。
また、コンポストでできた堆肥は栄養豊富で、家庭菜園やお花に与えるナチュラルな肥料として活用できる。
この堆肥からできた野菜は品質も安全性も高いと言われている。
■環境へのメリット
自宅で生ゴミを処理する分、必然的にプラスチックのゴミ袋の使用頻度は下がる。
もし多くの人がコンポストを導入すれば、ゴミ処理場での焼却処分が減るため、処理に使う二酸化炭素の排出量を削減できるのも、コンポストに注目したい理由の一つだ。
<コンポストを始めてみよう>
■ダンボールでコンポストをDIY
用意するもの:
・ダンボール
・ガムテープ
・ピートモス
・くん炭
・フタ用のダンボールや布
ピートモスやくん炭について聞き慣れない方もいるかもしれないが、どちらもホームセンターやAmazonで300円程度で購入できる。
①ダンボールを用意し、土やゴミが漏れないように底をガムテープでしっかり閉じる。
② ピートモスとくん炭を入れる。こうすることで発酵を促してくれる。
③土と生ゴミを混ぜて入れ、放置。
一日一回、必ず混ぜるようにすること。 また、フタができるようにダンボールや厚めの布などを用意しておくのがおすすめ。
さらに手軽にトライしたいという方は、ダンボールを大きめのペットボトルに代用してもOK。やり方は上記と同じ。一人暮らしにもおすすめのサイズ感だ。
<知っておきたい注意ポイント>
■コンポストに入れて良いもの、悪いもの
生ゴミとはいえ、分解されにくいものを入れてしまうと、匂いや虫の発生の原因になりかねない。
コンポストに入れるのであれば、ごはん、野菜や果物、魚・肉類、小麦粉系食品(パンや麺類など)が良いとされている。
生米や、魚・肉の骨、卵の殻、野菜の皮(特に玉ねぎやニンニク)や果物の種、分解されるのに時間がかかるので避けるのがおすすめ。
また、一気に大量に生ゴミを追加せずに、一日に300~500gを目安に投入する。
■悪臭を防ぐために
生ゴミをコンポストへ投入する前に、きちんと下処理をすることで悪臭の発生を防ぐことができる。
野菜や果物はなるべく新鮮なうちに細かく切って、しっかり水を切ってから入れるのが◎。
臭いが発生している時は、底に水分が溜まり分解仕切れていない場合が多い。
ダンボールの底からしっかりかき混ぜることで大体の場合は改善できる。
また肉や魚を多く入れたときには、生ゴミの投入を2~3日間お休みして分解を促すと良いだろう。
■虫が湧いてしまったら
コンポストにフタやカバーをしてもうじ虫が湧いている場合、米ぬかや天ぷら油を混ぜることで死滅させることができる。
それでも改善しきれない場合は、晴れた日にコンポストの中身をビニールや布袋などに移し、一日天日干しにすることで改善されるはずだ。
毎日家庭から生ゴミが出るにも関わらず、業者がゴミ収集にきてくれるのは週2〜3日程度。
でもコンポストがあれば、いつでも生ゴミが出たときに自宅で処理できるのは嬉しいかぎり。もしDIYが面倒に感じる方は、悪臭や虫の発生を抑えながら堆肥を作れる市販のコンポスターも検討してみては。