プレデター、バショウカジキ見参!

Mexico / メキシコ

メキシコ・ムヘーレス島の衝撃

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メキシコ・ムヘーレス島の衝撃

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プレデター、バショウカジキ見参!

 メキシコ湾に浮かぶムヘーレス島。“ムヘーレス”とは、スペイン語で“女性”を意味する。昔、ユカタン半島のこの周辺に住む部族が、他部族との抗争から女性をかくまうために利用した島だったので、この名前が付けられたという。同島から沖合50kmから80kmの外洋では、無力で非力な種を取り囲み、獲物として根絶やしにしてしまう、過酷な生存競争が繰り広げられていた。そのプレデター(捕食者)は、我々ダイバーの憧れの大物、バショウカジキ!ここに見参!

メキシコ・ムヘーレス島のバショウカジキ

攻撃の瞬間、シャッターの連射音が、海中に響き渡る

 海中で、カシカシ!カシカシ!という金属が軽く触れ合うような音がはっきりと聞こえてくる。しかし、触れ合っているのは、金属ではない。ともに生命を持つ魚だ。 ただ明らかに違うのは、一方が補食する側、他方が補食される側だということだ。軽快な金属音は、カメラのシャッターを連射する音にも聞こえる。その音が聞こえる度に、海中には銀鱗が舞い散り、太陽光の反射でキラキラと反射しながら霧散していく。

メキシコ・ムヘーレス島のバショウカジキ 逃げ惑うのは、イワシの群れ。そして鋭く長い“鼻”で、イワシの鱗を舞い散らせている(プレデター)捕食者は、ダイバー憧れの魚、バショウカジキだ。このバショウカジキが群れで補食するシーンを眼前で見れる海があることは、以前から海外の友人水中カメラマンたちからの情報で聞き知っていた。しかし、大抵の場合「海はめちゃくちゃ荒れるし、相当に運が良くなければ、短期の滞在では、良いシーンに遭遇することは難しい」との見解が大半だった。

 ベストシーズンは1月初旬から3月まで。4月になると群れはまったく見れなくなる。何故この時期に群れるかと言うと、彼らの餌となるイワシの群れも、この時期にこの海域に大挙して回遊してくるからだ。しかし、その中でも最もベストと言われている2月3月は世界中の水中カメラマンがこぞってこの海に訪れる。こぞって、と言っても、このバショウカジキスイミングのオペレーションを行なっているのは、このムヘーレス島ではたったの一社。カンクンで、最近オペレーションを始めたところもあるようだが、実績、経験ともに、卓越している必要がある、このバショウカジキスイムを体験するのであれば、彼に任せた方が良いと判断した。

 アンソニー・メンディーリョ。アンソニー・メンディーリョ彼はバショウカジキスイムのスキッパーとして、すでに9年の経験がある。つい最近までは唯一のオペレーターだった。最初はディスカバリーチャネル、BBC、ナショナルジオグラフィックなどなど、名だたるTV番組での撮影を担当。その後も、世界中の有名無名の水中カメラマンがアンソニーの元を訪れて、バショウカジキの群れの撮影を行なって来た。
 乗船するボートの壁面には、名だたる水中カメラマンたちの名前が刻まれていた。日本では、まだ認知されていないが、欧米ではすでに、バショウカジキ狙いの人気のディスティネーションとしての地位を確立している。