4皇が実存した新世界の海!ラジャアンパット クルーズ
Raja Ampat / ラジャアンパット
群れ、サンゴ、地形、マクロ、ナイト、マングローブ、何でもありの海!
Raja Ampat / ラジャアンパット
群れ、サンゴ、地形、マクロ、ナイト、マングローブ、何でもありの海!
- Photo&Text
- 越智 隆治
- Special Thanks
- edive
- Design
- tomato
夜に姿を見せる、歩くサメ
個性的なキャラクターの中でも一際目立つ存在がいる。
クルーズ取材では、普段はナイトダイビングをスキップして、船上でのナイトライフを満喫することが多い。
「船の快適さを実感するのも取材のうち」と理由をつけてビールを飲んでしまうのだけど、「ラジャアンパットでナイトダイビングを潜らない手は無いよ」とediveの平川恭さんから言われた。
それは、ここでしか見れない珍しい“歩くサメ、Walking shark”・エポレットシャークが夜行性で、ナイトダイビングでしかほとんど見ることができないからだ。
体長は最大でも80センチほどのこのサメ、どれだけ珍しいかと言うと、2013年の8月30日に、環境保護団体コンサベーショ
ン・インターナショナルが新種として発表した、バリバリ新種のサメ。
今では同種のサメが6種類も見つかっているそうだ。
それだけ、ラジャアンパットはまだまだ未開の海であるということ。
そう言われるとビール飲んでる場合でもない。
それに、このサメ以外にも沢山の変わった生物に遭遇できるので、マクロ好きであれば、ラジャアンパットでは、ナイトをスキップせずに潜ることをおすすめする。
ハードコーラルとソフトコーラルの驚異的な群生に目を見張る
まだまだ手つかずの海である証拠に、ここの海のハードコーラルもソフトコーラルも、あたり一面に広がって群生しているポイントが多い。
特にウミウチワの群生の仕方は目を見張るものがある。
ピグミーシーホースが多く棲息しているのも頷ける。
ハードコーラルにしても、白化とは無縁ではないかと思えるくらいに、足の踏み場も無いくらいに群生している。
もしかしたら、これが本来あるべき海の姿であって、決して珍しい事ではないのかもしれない。
これだけ群生していれば、例えば、オニヒトデによるサンゴの食害とかまったく目につかなくて、悪者扱いされることも
無いんじゃないかとさえ感じる。
生態系の食連鎖の中に、当たり前のように組み込まれてしまうのでは無いかと思える。
それくらいにサンゴが元気に成長している。