水中写真家・越智隆治が初めて潜った本州最南端「串本」
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Kushimoto / 串本
マクロでも、ワイドでも、被写体に困らない贅沢な海
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Kushimoto / 串本
マクロでも、ワイドでも、被写体に困らない贅沢な海
- Photo&Text
- 越智隆治
- Special Thanks
- 串本ダイビング事業組合
- Design
- PnariDesign
串本を目指せ。
東京駅から586km。
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橋杭岩に日が昇る
取材で初めて潜ってみて、良い写真が撮れなかったらどうしようと心配することも多い。
特に今回は海中フォトコンを参考にしながら撮影をスタートしたわけで、そのレベルの高さに、初ダイブとはいえ「あまり迂闊な写真は撮影できないな」というプレッシャーも感じていたのは事実。
しかし、いざ潜ってみるとワイドにしてもマクロにしても、なんでこんなに撮影しやすい環境がそろっているんだろうと、潜る度に感動していた。
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手前が今回潜った串本エリアの海、奥が古座の海。まるで表情が違うという
雑誌取材と違い、今回は現地で毎日アップするヘッドライン特集(紀伊半島・串本ダイビング特集)と、取材後に作成するウエブマガジンの2本立ての取材。
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雨雲が去ると、海に迫る山並みに虹がかかった
現地で毎日そう簡単に使える写真が撮影できるのかという不安も当初はあったけど、串本の海に関していうと、そんな事は杞憂だった。
「撮影」をテーマとして潜る場合に、こんなにリラックスして楽しめる海はそうそう無いのではと感じたわけで、フォトコンのレベルが高いことにも納得させられた。
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さて、総距離584km。
所要時間約8時間かけて週末に潜りに来たいかって言われると「行きたい!」でも、それでは自分にはきっと少なすぎるんだよね。
もっと、もっと長く潜っていられるなら、8時間かけても、また絶対に車で潜りに行きたい海であることは間違い無い。
きっとそう思うダイバーも多いんだろうな。
そして、気に入った写真が撮影できたら、狙うは串本海中フォトコングランプリ!あっ、プロは応募資格ないのか(笑)。