南部の魅力3 外海
憧れのザトウクジラとの時間
1月から3月末までの間はホエールウォッチ&スイムのシーズン。この時期になると、出産、子育てのために奄美大島近くの海を訪れる。
奄美大島でザトウクジラとの遭遇率が高くなり、ホエールウォッチングが盛んになってきたのはここ数年。2016年に米国の絶滅危惧種からザトウクジラが外されるほど数が増えたからか、水温の上昇により沖縄まで南下していた個体が奄美大島に留まるようになったからか、理由はわかっていない。
トンガで15年ほどホエールスイムを行っている越智カメラマンに話を聞いた。
「トンガでは15年ホエールスイムをしているが、奄美大島では僕はまだ2年。奄美大島自体でもホエールスイムをこれまでずっとやってきているわけではない。そのせいか、同じザトウクジラといえど、トンガに比べて人に慣れていない印象だった。もしくは北半球と南半球のザトウクジラの性格の差があるのだろうか。日本でザトウクジラと一緒に泳げる環境は多くないので、今後もなるべくクジラに負担をかけることなくホエールスイムを続けていけるよう、アプローチの仕方などを考え、できることは協力していきたい」
外洋へ行く際は、自社ボートである、大型のカタマラン船「ゼログラヴィティⅠ号」を使用。横揺れが少なく、温水シャワーやウォシュレットトイレ、テレビ、冷蔵庫、エアコンも完備。行き帰りも快適に過ごすことができる。