恋するセブ 極上のDreamy love story

Cebu / セブ島

セブ島を舞台にした架空のラブストーリー

Photo
高砂淳二
Text&Model
稲生薫子
Model
Daisuke Watanabe
Special Thanks
BLUE CORAL
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tomato
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Cebu / セブ島

セブ島を舞台にした架空のラブストーリー

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高砂淳二
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稲生薫子
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Daisuke Watanabe
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この記事は約5分で読めます。

物語の舞台は、日本から南へ4時間半、フィリピン/セブ。
セブ/マクタン国際空港を出るとムワッとした南国の空気が待っていた。

その温かい空気は、なんだか懐かしいような、ただいまと言いたくなるような、そんな優しい感情を抱かせる。

この度同行してもらった自然写真家の高砂淳二さんに機中でセブのイメージを聞いてみた。

一瞬、窓の外に目をやった後「のんびりできる島かな」と答え、「もちろん恋人や大切な人とね」と付け加えた。

セブ島のクラブフォートメッド(撮影:高砂淳二)

ブルーコーラル南セブ支店の入るクラブフォートメッドでのマジックアワー。パステルカラーがロマンチックなムードを掻き立てる

これから始まるお話は、自然写真家・高砂淳二が切り取ったフィリピン・セブをもとに「女性目線で描いた、恋人と行く優しくのんびりとした架空の旅物語」です。

大切な恋人や家族、もしくはまだ見ぬ未来の恋人を想い浮かべながら読んでみてください。

大切な人と、バンカーボートに乗って極上の旅に出よう

セブ島の青い海とバンカーボート(撮影:高砂淳二)

バンカーボートの舳先(バウ)に座り、風を感じながら旅をするのが気持ちがいい

どこまでも続く、青い空、蒼い海。

バンカーボートの舳先に座って遠くに広がる水平線を眺めていると、まるで昨日もここに座っていたかのような、不思議と懐かしい気持ちになってくる。
隣に座る彼もまた、遠くに浮かぶ水平線を静かに見つめたまま。

「今回は俺が全部エスコートするよ」と珍しく張り切っていたけれど、どこに連れてってくれるのか、何に出会えるのかすごく楽しみ。
たまには全てをゆだねてみるのもいいよね、なんて思っている。

1日目は小さな無人島パンダノン島へ

セブのパンダノン島(撮影:越智隆治)

どこまでも続く透明な海水。空の青がそのまま海に写っていた

バンカーボートに乗って約1時間。
到着した先は、小さな無人島・パンダノン島。

船を降りると、BBQセットが波うち際に用意されていた。

船のスタッフさんがお肉や獲れたての海鮮、そして南国ならではのフルーツや、さらにはシャンパンまで準備してくれて、気分はもうお姫様。

セブにこんな素敵な島があるなんて知らなかった……。

「パンダノン島で夕日みたらすごく素敵なんだろうなぁ」

セブのパンダノン島(撮影:越智隆治)

パンダノン島には可愛らしい教会や小さなお土産屋さんがあって、どこを写真に撮っても絵になるし、どこを歩いても気持ちがいい♪
ダイビングはしなくても、また絶対に来たいって思える。

人がほとんどいないから、島もほぼ貸し切り状態だし、BBQして、お昼寝して、波打ち際を散歩して……まさに秘島という言葉がぴったり。

今回は初日にきたけれど、最終日にダイビングをする代わりにここに来てもいいかもしれないな。

セブのパンダノン島(撮影:越智隆治)

パンダノン島にあるアクセサリー屋。様々な貝や、鮮やかな色の小物をアレンジして作られている。リゾートワンピースなどに映える南国風ネックレスなどが購入できる

セブのパンダノン島、青い空とグラス(撮影:越智隆治)

シャンパンを片手に海を眺めながらのんびりするのは最高の贅沢。海にかざすと、シャンパンに海が逆さまに写り込むのを見ることが出来る

cap:パンダノン島にある唯一の教会。扉がないので、中に座って海を眺めていると風が通ってとても気持ちが良い

2日目はジンベエザメを二人占め

2日目はマクタンから車で南へ3時間半、今やセブのダイビングでは欠かすことの出来ない南セブ・オスロブへ行くことに。

ほぼ100%ジンベエザメに逢うことができるだけでなく、模様も観察できてしまうほど近距離をゆったり泳いでくれるので、ジンベエザメとの2ショット撮影は自分撮りで挑戦。

この日は1時間のダイビングで8個体に遭遇。
世界でも類を見ない夢のようなジンベエダイブスポット♪

セブ島オスロブのジンベエザメ(撮影:高砂淳二)

基本はオキアミを食べるため立ち姿勢の場合が多いが、水中を泳いでいる姿はさすが世界最大の魚類、圧巻!

ゆったりとはいっても、中層を泳いでいるジンベエザメはやっぱり早い!
追い付こうと必死になると、エアが後ろや横にビュンビュン流れていった。

「ぼ~っとしてたらいつの間にか後ろにジンベエザメがいるから、何回もぶつかりそうになった!(笑)」

世界最大の魚類ジンベエザメを前にぼ~っとしていられるのも、“ここにもジンベエ”、“あそこにもジンベエ”という海だからこそ。
それにしても、贅沢な海!

セブ島オスロブの漁師(撮影:高砂淳二)

早朝よりジンベエザメに餌付けしているシーン。そのオキアミを食べに集まる野生のジンベエザメ。子供のジンベエザメは子犬のように船にピッタリとくっついてエサを食べる

ジンベエザメのいる町ってどんなところ?

ジンベエザメのいるオスロブは、ボルホーン海峡に面した海岸沿いのボルホーンという町にあり、町にはマンゴーやパイナップルなどのフルーツが買えるローカルのお店や、スペイン統治時代の1598年に建設された古い教会などが点在(一度火事で燃えて1783年に再建されたと書いてあった)。

ジンベエダイブ+もう1ダイブしてからでも観光できてしまうほどこじんまりとしたのどかな町で、のんびりと散歩しながら見て回ることが出来た。

セブ、ボルホーン島の教会(撮影:高砂淳二)

長い歴史を持ち、町のシンボルでもあるボルホーン教会の前。アーチをくぐると目の前に広がるのはボルホーン海峡

「旅人の木って知ってる?」
彼が扇形に広がった木を指さしながら聞いてきた。

「知らない。どんな木なの?」
「名前の由来は諸説あるんだけど、一つは茎の部分に水が溜まっていて、旅人が喉を潤すことが出来るようになっていることからきたらしいよ。
もう一つはどの木も同じ方角を向いて生えているから、木を見れば旅人が道に迷っても来た方角がわかるようになっているっていう言われがあるんだって」

セブ島の旅人の木(撮影:高砂淳二)

旅人の木の幹。左右対称に扇形に広がるのが特徴

セブ島、ボルホーンのフルーツ(撮影:高砂淳二)

ボルホーンの町中で購入できるマンゴーやトマトなどのフルーツ。マンゴーは1キロ(3~4個)で約70ペソ(約182円。2014.6現在)

セブ島、ボルホーンのフルーツ(撮影:高砂淳二)
セブ島のフルーツ(撮影:高砂淳二)

船上で出されるフルーツ。太陽光で火照った身体に染み渡る。日替わりで手に入ったフルーツを出してくれるので、新鮮でおいしい

アフタージンベエは
スミロン島に癒されに行こう♪

セブ島のデバスズメダイの群れ(撮影:高砂淳二)

スミロン島の浅瀬に広がるサンゴ。水色が綺麗なデバススメダイを始め、多く魚の棲家になっている

ジンベエザメダイビングが終わると、ランチ休憩兼、次のダイビングポイントに向かいますとスタッフさん。

オスロブから30分程船を進めると、ひときわ綺麗な砂浜が目立つ島が見えてきた。
セブでも大人気のスポット・スミロン島♪

潜る前のブリーフィングでは、スミロン島で見られる魚や地形などを教えてもらった。
人気が高いのは、水深5m ほどの浅瀬にある白い砂地での癒し系のサンゴと色とりどりのススメダイ、棚の上には紫色の綺麗なパープルビューティーで、さらにはクマノミも5種いると教えてくれた。

「1(いち)ハマ 2(に)クマ 3(さん)カクレって言うよね、全部見つけてみようよ!!」

そう彼に宣言して、足早にジャイアントエントリーで海に飛び込んだ。

エントリーした瞬間に目の前に広がったのはブリーフィング通りの真っ白な砂地と、ポッときのこのように生える先だけ水色のサンゴ、そして小さなスズメダイたち。
呼吸しているだけで幸せな海……スミロン島を大のお気に入りポイントにランクイン。

セブ島のサラワクイルカの群れ(撮影:高砂淳二)

突如現れたサラワクイルカの群れ。船底を叩いて音を出すと、長時間バウライドで着いてきてくれた

セブ島のデバスズメダイの群れ(撮影:高砂淳二)
セブ島のハマクマノミ(撮影:高砂淳二)

1本線のハマクマノミ

セブ島のクマノミ(撮影:高砂淳二)

2本線のクマノミ

セブ島のカクレクマノミ(撮影:高砂淳二)

3本線のカクレクマノミ。ディズニー映画「ファインディング・ニモ」の“ニモ”のモデルになったことでも有名

セブ島のセジロクマノミ(撮影:高砂淳二)

セジロクマノミ。このほか、ハナビラクマノミも観察できる

南セブを楽しむなら、
クラブフォートメッドでオシャレにリゾートステイ♪

セブ島のクラブフォートメッド(撮影:越智隆治)

クラブフォートメッドのリニューアルされたプール。ここのデッキチェアで夕日からマジックアワー、そして星の時間まで過ごすのが贅沢な時間の使い方

ステイ先に選んだのは、空港やブルーコーラル本店のあるマクタン島ではなく、南セブ支店の入るリゾート「クラブフォートメッド」。

ジンベエザメのいるオスロブまではボートで約10分、バリカサグ島へも1時間程の距離で利便性も高く、ゆったりとセブのリゾートを満喫できるのが魅力の一つ。
クラブフォートメッドはリニューアルオープンしたばかりの、清潔感漂う南国風リゾート。

夕日が照らすプールサイドでカクテルを楽しみながらふと空を見上げると、雲の切れ間には綺麗な虹が……。

コテージとレストランと海と空以外何もない、時間を忘れてのんびりするには打ってつけの、まさに極上の癒しリゾート♡

セブ島の虹(撮影:高砂淳二)

クラブフォートメッドで過ごす夕暮れ時に見えた虹。今取材時には2~3回虹を見ることが出来た

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