シュノーケリングをするための必須のスキル ~今夏22人の死亡事故~

パラオのシュノーケリング

海上保安庁によると、今年2015年の7月1日~8月16日の期間、海でシュノーケリング中の水難事故は全国で37人、うち死者は22人にのぼると発表されています。

一般メディアでは、救命胴衣を着ていなかったことが原因と印象付けるものが多いようです。

■朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASH8L41B7H8LULZU00C.html

もちろん、海遊びで浮力確保はとても重要で、救命胴衣を着けることは有効なのは間違いありません。

ただ、先日、救命胴衣を着けずに素潜りも楽しいよ、といった内容の記事を書いた自分としては、もう少し原因について深く考えたいと思います。

■スキンダイビングはスキルアップの近道です! ~失われつつある素潜りの機会~
https://oceana.ne.jp/column/57314

まず、原因には階層があって、パニックなど、緊急事態が発生した際に有効なのが救命胴衣などの浮力装置で、それを着ていなかったことが原因とももちろん言えますが、その前に、緊急事態につながる直接的な原因があるはずです。

潮の流れなどの環境要因や足がつる、体調変化などいろいろ考えられますが、経験上、最も多そうなのが、マスクやスノーケルへの浸水ではないでしょうか。
急に水が入って来れば誰でも慌てますし、予期せぬことであれば容易にパニックにつながるでしょう。

つまり、シュノーケリングで遊ぶ際、ほとんど必須と言えるのは、「マスクやスノーケルには水が入ることがある」という知識(心の準備)と、対処法(スキルの準備)を身に着けておくことです。
その具体的なスキルとは……

マスククリアとスノーケルクリア

シュノーケリングで遊ぶのであれば、一度、正しいやり方を教わることをオススメします。

逆に、こうした正しい知識とスキルがあれば、救命胴衣である必要もないかもしれません。

スキンダイビング(素潜り)の面白さを広めたい自分としては、直接的な原因や対処法を抜きに、“とにかく沈めなければいいや”という結論は、海遊びの多様性を奪い、「ダイビング事故をゼロにする潜らないことが一番」にも通じるものを感じてしまいます。

要は、大事なことは、内容とリスクに合わせた心とスキルの準備ということですね。

※誤解なきよう言っておくと、救命胴衣は海遊びの導入としてウルトラ重要なアイテムです。

スノーケルクリア

こうしたスキルは、もちろん、プロに教わるのがベストで、僕たちもそういうプログラムを開催していますが、必ずしもプロでなくてもいいと思います。

普通のダイバーであれば、シュノーケリングができる知識やスキルは身に着けているはずなので、ぜひ、友人や子供にやり方を教えてあげてくださいね。

■【Q&A】講習を受けないとスノーケリングをしてはいけないの?
https://oceana.ne.jp/column/51226

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PROFILE
法政大学アクアダイビング時にダイビングインストラクター資格を取得。
卒業後は、ダイビング誌の編集者として世界の海を行脚。
潜ったダイビングポイントは500を超え、夢は誰よりもいろんな海を潜ること。
ダイビング入門誌副編集長を経て、「ocean+α」を立ち上げ初代編集長に。

現在、フリーランスとして、ダイバーがより安全に楽しく潜るため、新しい選択肢を提供するため、
そして、ダイビング業界で働く人が幸せになれる環境を作るために、深海に潜伏して活動中。

〇詳細プロフィール/コンタクト
https://divingman.jp/profile
〇NPOプロジェクトセーフダイブ
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〇問い合わせ・連絡先
teraniku@gmail.com

■著書:「スキルアップ寺子屋」、「スキルアップ寺子屋NEO」
■DVD:「絶対☆ダイビングスキル10」、「奥義☆ダイビングスキル20」
■安全ダイビング提言集
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