【結果発表】RGBlue水中ストックフォト・ムービーコンテストの、オンライン表彰式をレポート!

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ダイビング用水中ライト“RGBlue”のメーカー、株式会社エーオーアイ・ジャパン主催の「RGBlue presents 水中ストックフォト & ムービー コンテスト」の表彰式が、5月6日(水)にYouTubeライブ配信にて開催された。新型コロナウイルスの影響で”STAY HOME”なゴールデンウィークを送るダイバーへ向けて始まった、Instagramでの募集・審査、YouTubeで結果発表と、全てオンラインで実施された当企画。応募作品数は780点、表彰式のリアルタイム視聴者は400名を超えた。

普段なかなか一挙に集まることのない水中写真家5名が登場した表彰式の様子と、入賞作品15点をご紹介します。

▶︎コンテストの詳細はこちら

ライブ配信表彰式の様子

表彰式が行われたのは連休の最終日。引き込まれるようなオープニングムービーが終わると、画面には審査員の水中写真家・鍵井靖章さん、清水淳さん、関戸紀倫さん、中村卓哉さん、峯水亮さんが現れた。MCは、企画の発案者である音楽プロデューサー・武藤洋さん、インスタグラマー・MAAKOさん、そして株式会社エーオーアイ・ジャパン代表・久野義憲さんも、ともに映し出された。それぞれ自宅や事務所からパソコンのカメラなどを使い中継しているため、一人ひとりの顔が映った画面がコマのように並んでいる。

開始予定時刻の20時より大幅に遅れてのスタートだったが、視聴者からは「待ってました」と言わんばかりにチャットが送られてきた。

はじめに発表されたのは、Instagramの「いいね!」が多い上位10名に贈られるRGBlue賞。フォロワーが多い人が有利だが「その方が積み上げてきたものを尊重したいという狙い」と久野さんは言う。テレビ番組のように10位から1位まで、ランキングムービーで作品が発表された。

ここでは上位3作品をご紹介しよう。

10位:仲良く半分こ/世界のウミウシさん
9位:夢の中のできごと/サメと星さん
8位:再会希望!/橋本雅美さん
7位:龍神の睨み/GO_NAGAIさん
6位:やっぱりラビリンス/sumikoさん
5位:KISS OF LIFE/Squirri007_divingさん
4位:さくら吹雪/SAKICOさん

3位
ぽっ?/NAOさん

2位
I came from outer space!/chiku_uwさん

1位
満開/中尾美樹さん

1位は応募期間終了時点で1063いいね!を獲得していた中尾美樹さん。入賞作品の発表中にはチャットで「○○さんおめでとう!」とリアルタイムにお祝いのメッセージが飛びかった。10名には副賞としてRGBlueオリジナルウォータープルーフケースが贈られる。

審査員賞の発表!受賞者も画面に登場

審査員それぞれが選出した計5名へ贈られる審査員賞の発表前に、各審査員のショートリスト(候補者リスト)が公開され、MCのMAAKOさんから作品が一つずつ紹介された。審査員は個別に選んでいるため、2人の審査員から同じ作品が挙がることもあった。プロの水中写真家が選んだ3作品からはどれもこだわりが感じられ、視聴者も大盛り上がり。

そしていよいよ審査員賞の発表。以下の5作品が選ばれた。

鍵井靖章賞
内緒話♥️/usa.tokoさん

<鍵井さんからのコメント>
この写真が1番強く憧れた。水中写真ならではの表現というところもポイント。

清水淳賞
仲間の視点 /namatamagoさん

<清水さんからのコメント>
ブンブンに流れてる中でぶつかるんじゃないかってくらいの距離感にいるサメを観て、自分もこれを撮りたいと思った。

関戸紀倫賞
いえあな波の一生/okeco_pokecoさん

<関戸さんからのコメント>
音と映像がマッチしていて感動的なワンシーンに一発で惚れた。この波の中で何度もトライされたのでは。

中村卓哉賞
The Greatest Shoal on Izu Ōshima Island/takasakeiさん

<中村さんからのコメント>
自分もここで撮りたかったと嫉妬した写真。立体感と奥行きがあり、ライトの回し方も良い。拡大して見ても迫力がある写真なのではないか。

峯水亮賞
急いでー!満月になっちゃう/shuyaiiwabuchiさん

<峯水さんからのコメント>
Instagram特有の1:1の構図に全てが詰まっている。後ろにサメも写っており奥行きがあり、黄色と青の色合いも美しい。

各賞の発表後には受賞者も画面に登場し、撮影時の状況や喜びのコメントを述べた。久野さんからの副賞の水中ライトの説明や、それにつけるアクセサリーを審査員と選ぶ場面も。武藤さんがテンポよく進行していき、視聴者を飽きさせない。

受賞者も画面に登場

審査基準は「自分も撮りたいと思うような力強さを感じた写真」「嫉妬した写真」など審査員によってさまざま。受賞者のコメントや審査員の作品に対する詳細なコメント、ショートリストに挙がった作品など、もっと知りたい方はRGBlue公式チャンネルのダイジェスト版をチェック!

表彰式終了後には審査員のクロストーク。こんな機会だからこそ集まれた5名の水中写真家へ、私も配信に参加し質問をさせていただいた。

「オンラインで審査をしてみてどうだったか?」という質問には「プリントではない写真にどう付加価値をつけるのか、自分たちも勉強になった」「動画とスチールを同じ土俵で並べるのが新鮮で面白かった」「あえてスマートフォンから全て審査した」「初めてコンテストに応募したという人も多く、ハードルが下がって良かったのでは」など、審査員側からの視点でお答えいただいた。

また、「取材や作品撮りに行けない状況で、水中写真家としてどんな活動をしているのか?」という質問に対しては、自身の撮影した写真を整理して見つめ直し、新しい企画を考えたり、InstagramやYouTubeなど違う方法で発信したりと、それぞれの活動や想いを教えていただいた。ダイビング業界へ深く関わる方々の前向きな姿勢に、視聴者も元気付けられたのではないだろうか。

最後に、この取り組み全体を通してのコメントを久野さんからいただいた。

久野さんからのコメント

ダイバーにとって、まさかの自宅で過ごす大型連休、これを何かプラスにかえられないか。
そんな思いで急遽開催することになった今回のコンテストですが、たくさんのご応募をいただき大変嬉しく思っております。
また、実行にあたっては多くの関係者の協力があってのことと感謝の気持ちでいっぱいです。

このイベントを通しては、ダイバーの皆さんと水中の素晴らしさを改めて共有できSNSを通してダイビングを経験してない方にもその魅力が伝えられたと思います。
また、多くの作品をみて映像だけでは我慢できなくなったのではないでしょうか?やはり、ダイビングはバーチャルなものではなくて実体験あってのアクティビティーであり、自然、海、浮力全てを感じることと改めて感じました。アフターコロナで、人の移動について必然性が問われると思いますが、私たちはそれを克服し、また環境への関心など一歩成長したダイバーとしての姿勢を見せられると信じています。

オンラインで行われたRGBlue初の試み。ライブ配信表彰式は自宅で過ごすダイバーにとっては海に触れる楽しい時間となり、また、初めてコンテストに応募したという方も多く、フォトコンテストとしても新しいダイバーの楽しみになったのではないでしょうか。

39都道府県では緊急事態宣言も解除されましたが、まだまだ油断はならない状況。それでも前向きに海やダイビングと関わっていく人たちと盛り上げていきたいと強く感じました。表彰式の様子はRGBlue公式YouTubeから視聴できるのでぜひ観てみてくださいね♪

▶︎【YouTube】RGBlue公式チャンネル

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PROFILE
IT企業でSaaS営業、導入コンサル、マーケティングのキャリアを積む。その一方、趣味だったダイビングの楽しみ方を広げる仕組みが作れないかと、オーシャナに自己PR文を送り付けたところ、現社長と当時の編集長からお声がけいただき、2018年に異業種から華麗に転職。
営業として全国を飛び回り、現在は自身で執筆も行う。2020年6月より地域おこし企業人として沖縄県・恩納村役場へ駐在。環境に優しいダイビングの国際基準「Green Fins」の導入推進を担当している。休みの日もスキューバダイビングやスキンダイビングに時間を費やす海狂い。
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